スカパンクバンドKEMURIのボーカル、伊藤ふみおが、ソロでいよいよ本格的に活動をスタート。10月21日にリリースしたソロ・アルバム『MIDAGE RIOT』を引っさげ、12月に東名阪ツアーを行う彼に直撃した。
Text●吉本秀純 Photo●衛藤キヨコ
日本のスカコア〜スカパンク界の頂点に立つKEMURIのフロントマンとして、2007年末に活動を休止するまで12年間に渡って国内外で熱いライブを繰り広げてきた伊藤ふみお。ソロ名義でも、バンドのメンバーを事故で失った後にそれを乗り越えるように2004年に1枚のソロ作を残している彼だが、今回の『MIDAGE RIOT』はそれとは明らかに意味合いが違う。音楽的にもメンタル的にも、ソロ・シンガーとしてまったく新たな一歩を踏み出した伊藤がココにはいる。
「昨年の3月に僕の初めてのソロを一緒に作った上田現ちゃんが亡くなって、その時にやっぱり歌わなくちゃダメだろうと思わされたのが一番大きなきっかけでしたね。前作もバンドのメンバーが事故で亡くなった中で作ったアルバムだったけど、今回は悲しいと思う気持ちを明るいベクトルに持っていける音楽にしたいと思ってました。時代もこういう閉塞感がある時代だしね」
そんな言葉通りに、今回のアルバムは冒頭のスウィンギーな『Love is giving a thing』から驚くほどに軽快でカラフルだ。音楽面のパートナーには上田現とともにレピッシュに在籍したtatsuを迎え、全体としてスカを根底に感じさせつつもロック色の強いニューウェイブ調や生ギターとスティール・パンをバックに歌うフォーキーな楽曲まで。歌詞もこれまでになかったようなラブソング調や自分の娘や亡父への想いを盛り込んだものなどと、等身大の心境がストレートに反映されている。
「とにかく、いろんなモノを素直に出して作っていきましたね。やっぱり、バンドのボーカリストじゃなくて“伊藤ふみお”だから。恥ずかしがらずに何でも出していくのが作法だろ、というのは今回ありました」
そして東名阪の3か所を回る初のソロ・ツアーの方も、2年前にKEMURIを封印した12月9日から始まる。
「CDだけで聴いているとソフトな印象だけれど、ライブになると楽しく踊ってもらえる音楽になっているので。ソロとしてちゃんとライブをやるのは今回は初めてになるので、自分でも楽しみにしています。体調もいいし、ジャンプは音が変わっても低くなってないですから(笑)」
チケットINFORMATION
ツアー「FUMIO ITO 2009 TOUR MIDAGE RIOT〜ミッドエイジの衝動〜」は、12月9日(水)Zepp Tokyo、14日(月)Zepp Nagoya、15日(火)なんばHatchで開催!
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