- 韓国版「花男」キャストが再来日!
(2009年9月7日ニュース)
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神尾葉子原作のマンガ『花より男子』といえば少女漫画のバイブル。台湾、日本でドラマ・映画化されて大ヒットを記録してきた作品が、いよいよ韓国でドラマ化された。F4には、ほぼ新人の若手俳優をキャスティングしたにもかかわず、イケメンぞろいの効果もあってか、今年1月から3月までの韓国での放送時には、平均視聴率が30%、最高視聴率は35.5%を記録し、上半期最高のヒットドラマとなった。日本では4月からCS局「Mnet」で『花より男子〜Boys Over Flowers』として現在絶賛放送中。そして、7月末からはBS局「TBSチャンネル」での放送もスタート、さらに夏休みには地上波「TBS」で放送決定と、4月以来の2度目となるドラマ・イベントが9月に横浜で開催されることも決定した。ふたたび日本でも「花男」がブームを巻き起こしそうな予感大! フレッシュなキャスト5人の生声をぜひチェックしてほしい。
Text●ぴあ Photo●李世午
個性的な面々を演じた韓国のフレッシュなF4。今韓国では一大ムーブメントとなるほどF4人気は爆発しているが、新人だけに役そのものを自身に投影して見られることも多そうだ。自分自身と演じた役の似ているところ、似ていないところは?――と質問を投げてみた。
キム・ジュン「ウビンはすごく優しくて理解があって、相手を気遣うことができる人物。周囲の人たちのためなら自分を犠牲にしてでも力を貸すようなタイプなんですけど、僕の場合は今回の出演者の中で一番年上で兄貴分だったということもあって、それと似たようなところはあったかもしれません。似ていないところは、ケンカ好きなところ。僕は全く違います! 英語を駆使してムードを盛り上げたりすることが多い役ですが、そういうところも僕とはだいぶ違いますね」
キム・ボム「僕はF4きってのプレイボーイという役柄ですが、それは当然、全く違います(笑)。F4のメンバーと一緒にいると、イジョンは親しく楽しんだりふざけたりするんですけど、そんなところは似てますね」
イ・ミンホ「僕は司のような“俺様キャラ”じゃないですよ。もうちょっとだけ、相手を気遣ったり、思いやったりは出来ていると思います。似ているところは、恋愛面ですね。司ほど甘く優しくはないけど、アレコレと小さなケンカを通して情を深めていくようなところは自分と似ているなぁと思います。ひとりの人を好きになったら、ずっとその人を思い続けるところも似てるかな」
ク・へソン「明朗で活発。それから、ご飯をた〜くさん食べるところが似ていますね。私はジャンディのようにケンカが得意でもないし……男性関係が複雑でもないです(笑)」
と、ここまで聞いたらキム・ヒョンジュンが「ジフはお金持ち、僕は貧乏」と日本語で答えて周囲を笑わせた。ヘソンの答えにクスクス笑ったり、それぞれが質問に答える時も、ちょくちょく突込みが入ったり、なにげなく会話を交わしていたり。実際に、ドラマを通して親しくなった様子が感じられる。
キム・ヒョンジュン「正直、僕とジフが似ているところは全然ないと思います。似ているといえば髪の色ぐらい。あとはもう、ほとんどが違いますよ」
――皆さんとても親しそうですが、最初の印象と、実際に共演してみてからで、お互いの印象が変わったりしました?
キム・ジュン「TVでヒョンジュンさんのことは見ていて、行動も話の内容も突拍子がなくて面白い人だなーと思っていました。そして、実際もそのままでした(笑)。ドラマの中のジフは、口数も少なくて皆と一緒にいても独りだけほかの事を考えてるようなタイプですが、ヒョンジュンさん自身は全くそういうところはなく、愉快でムードメーカーになってくれる人ですよ」
キム・ヒョンジュン「僕がイ・ミンホさんを初めて見たのは映画(『カン・チョルジュン:公共の敵 1-1』)でした。学校の番長ですごく強い役柄で、演技が上手いな〜と思ってました。『花男』の台本の読み合わせの3日前に始めて会ったんですけど、会うその時までキャスティングのことは全く知らされていなかったので…会ってみたら目の前に映画で見た彼が現れたから『あ、刀で刺されて死んだ人だ!』って感じで、すごく不思議でした。刀で刺されて死んだはずの人なのにここにいる…って。(笑)」
イ・ミンホ「ヘソンさんは、とにかく食べる。でしょ?」
一同「(笑)」
イ・ミンホ「ご飯をたくさん食べる人だなーと思いました。ヘソンさんは一緒に居ると、とても気楽に居心地良くしてくれる人です。それに、明るくて活発。男性からすごく人気がありますね」
ク・へソン「キム・ボムさんはすごく男らしいんですよ。男らしさで人を惹きつける魅力があって、マナーもとても良くて。う〜ん、ちょっと怖いぐらい(笑)。仕事の面ではきちんとプロとしているし、一緒にいる女優さんを気楽にしてくれるタイプです」
キム・ボム「キム・ジュンさんはF4の中では一番年上ということもあって、最初から兄貴分という感じだったんですけど、その印象は時間が経っても変わることはないですね。例えば、ほかの3人がふざけたりしてると止めてくれたり、色々と気を使ってくれて。優しいんです」
(左上から)キム・ジュン、イ・ミンホ、キム・ヒョンジュン、キム・ボム、ク・ヘソン
劇中は超セレブな生活を送っていましたが、ドラマで使用した高級な服やアクセサリーなどで気に入ったものはありました?
イ・ミンホ「(即答)着たものは全部持ち帰りたかったです! 実際に何着か購入しました(笑)」
ク・へソン「んー。制服」
一同「えー?」
ク・へソン「のちのち……誕生日で30歳過ぎたら着たいなぁと思って」
そこで、ボムとキジュンに「あとどのぐらい?」「もうすぐだね!」とつっこまれ、ちょっとむくれて「まだ20代なんだけど…」とヘソン。こんな風に会話がポンポンと進む。チームワークの良さもバッチリだ。
キム・ボム「ドラマの中に出てくるF4のアジトみたいな空間があって、ダーツやゲーム、ポケットボールなんかがある部屋なんですけど、僕はその空間そのものがほしいです。ああいう場所があれば、みんなで集まったら楽しく遊べるなーと思って」
キム・ヒョンジュン「僕はドラマで乗ったバイクですね。バイクのモデル名が本当に偶然なんですけど“F4”っていう名前だったんです。そのバイクに乗っている時が本当に楽しかった」
キム・ジュン「実際にドラマで使われた小道具や衣装は高級すぎて、僕にとってはちょっと負担になってしまってダメです(笑)。答えには適切じゃないかもしれないけど、僕がほしいと思うのはF4の友情。子供の頃から一緒にすごしてきた友達や仲間を、持って帰れるなら帰りたいですね」
――マンガが原作なので、恋愛表現がオーバーだったり、直接的だと思いますが、言いにくい台詞などはありました?
イ・ミンホ「そうですね。原作マンガの要素をちゃんと受けているので、はたから見たら幼稚に感じる台詞がたくさんあったと思います。“君の気持ちを受け付けた”とか(笑)。そんな言葉を言う時は、やっぱり歯がゆいというか、恥ずかしさはありました」
キム・ジュン「僕の役の場合、韓国版で新たに作られたキャラクター設定として英語をよく使うんですけが、英語のスラングを喋ったり、その英語にあわせたジェスチャーをするような場面があって、そこが照れくさかったです」
キム・ヒョンジュン「台詞としてはソフトで暖かい言葉が多かったんですけど、とにかく普段の僕は使わないような言葉ばかりだったので、恥ずかしくて、ぎこちないところが多かったんじゃないかと思います。みなさんが見たら、きっと一緒にこう……拳を握ってクーっとやりたくなるような台詞があると思いますよ、恥ずかしくて」
キム・ボム「台詞で難しいことは特になかったんですが、独特の呼び方があって。原作のマンガがどうだったか分かりませんが、日本ではユキ(つくしの幼馴染)という名前の役は、韓国ではカウルという名前なんです。カウルを呼ぶ時にイジョンは“カウル譲”って呼ぶんですけど、そんな呼び方自体が初めてで面白かったですね」
ク・へソン「私の場合も、台詞で大変だったということは無かったですね。台本にある台詞は、多少ジャンディ風にアレンジして言ったりしてましたし。ただ、言葉より先に行動にでるところが多くて、拳が飛んだり脚が出ちゃったりとか、そういう方が大変でした。回し蹴りをするとか・・・、あと大声で叫ぶ!とか」
生まれながらのセレブに見えるように、箸の持ち方から身のこなし、バイオリンやサックスなどの楽器、さらには乗馬やゴルフ、射的のようなスポーツまで特訓して臨んだドラマ。体当たりのコミカルな演技や、演じること自体が初体験のキャストらとともに必死に大作に挑戦した5人。見事に結果を出した彼らからはやり遂げた自信のようなものを感じる。彼らにとっても大切な作品を日本ではどう受け入れられるだろうか?
イ・ミンホ「台湾、日本、韓国とそれぞれの国ごと魅力があると思うので、その違いも楽しんでみてほしいですね」
キム・ヒョンジュン「これまでの作品と比較されるかもしれませんが、新しいドラマだと思ってありのままの僕らを見てほしいです」
キム・ヒョンジュン特集 (2009年5月28日掲載) 韓国版『花より男子』特集 (2009年1月15日掲載)
@韓流ぴあ SS501武道館公演公式サイト
