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Interview

星羅 5代目“なっちゃん”心ふるわす歌声でデビュー!

星羅

Text●森 朋之 Photo●大崎 聡 Hair&Make●宮本奈々

サントリー「なっちゃん」のCMに出演中の星羅(せいら)がシングル『数字と恋』でメジャー・デビュー。強く、切実な感情をキラキラとしたポップチューンに導いたこの曲には、シンガー・ソングライターとしての彼女の才能がまっすぐに示されている。

「芯の強い人になりたい、っていつも思っています」

――「なっちゃん」のCMに出演したことで、何か変化を感じてますか?

「両親や友達が自分のことみたいに喜んでくれてますね。“いま、テレビで見たよ”っていうメールもたくさんもらったし。CMをきっかけにして、たくさんの方に私の歌を聴いてもらえたら嬉しいです」

――“なっちゃん”は星羅さん自身と重なるところも多い?

「そうですね。最初は自分なりに“なっちゃん”のイメージを考えてたんですよ。“ふだんの自分よりもハキハキしていて、お兄ちゃんがいて。地方に住んでるんだけど、いつか東京に行きたいって思っていて…”とか。でも、監督さんと話したときに“いつもの星羅のままでいい”って言われたんですよね。服装も、私が撮影の前の日に着ていた私服を見て、衣装をそれに近いものに変更したんです。だから、かなりふだんの私に近いと思いますね」

――“強い意志を芯に秘めた女の子”という印象も、きっと星羅さん自身につながるんでしょうね。

「あ、そうかもしれないです。芯の強い人になりたい、っていつも思ってるので」

――もちろん、アコギ1本で弾き語りしているシーンもそうだし。CMのなかではアコギ1本で『はじまりは今』(エレファントカシマシ)を歌ってますよね。

「難しかったですね〜。すごく男っぽい曲だし、それを自分なりに表現するにはどうしたらいいだろう? って。何度も自分で歌詞を書き映して、いろいろ考えながら歌いました」

――音楽に興味を持ったのは、いつ頃ですか?

「子供のころに合唱団に入ってたんですけど、自分から音楽を聴くようになったのは、中学くらいですね。アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の『君繋ファイブエム』を自分で買ったのが最初で、そのあと、友達から“アジカン好きなら、バンプもいいよ”ってBUMP OF CHICKENを教えてもらって。その子に録ってもらったMDは壊れるまで聴きました。まだ、捨てられないで取ってあるんですけど。そのころから自分でギターもはじめて、高校のときは男の子たちに混じってバンドもやってましたね。バンプとか、ブランキー(・ジェット・シティ)とか、ミッシェル・ガン・エレファントとか。アベさん(アベフトシ/元ミッシェル・ガン・エレファント)みたいなカッティングは出来なかったんですけど(笑)」

――あの高速カッティングは無理でしょう(笑)。でも、歌ってなかったの?

「はい。表に出るのが好きじゃないっていうか、どちらかというと引っ込み思案なので。でも、自分のライブは違うんですよね。やりたいことも言いたいこともハッキリしてるので」

――なるほど。オリジナルの曲を作り始めたのは?

「ギターを弾き始めたときから“作ってみたい”とは思ってたんですけど、どうすればいいか全然わからなかったんです。でも、16歳のときに、“感謝の気持ちを表したい”と思うことがあって、“この気持ちを歌にすればいいのかな”って。それからですね、自分で曲を書き始めたのは」

――自分の感情、伝えたいことを表現するための手段として音楽がある。デビュー曲の『数字と恋』も、そうですか?

「はい。“恋したてのドキドキな気持ち”がテーマなんですけど、最初は自分の思うようなところまでいかなかったんですよね。“これは自分の気持ちじゃないな”っていう感じがしたというか。でも、しばらく経って“いまなら書けるかも”って思えた瞬間があって。そこからはバーッと書けたし、“これは私の気持ちです”ってちゃんと言える曲になりましたね。想像してたよりもキラキラした感じで、すごくポップな曲に仕上がりました」

――2曲目の『わたしが君に出来ること』には、もっと切実な感情が描かれてますね。

「これは泣きじゃくりながら、一気に書いた曲ですね。そういうことがたまにあるんですけど(笑)」

――悲しいことがあったときに?

「そうですね…。すごく大事だなって思う人がいて、その人との別れを経験したとき、“この人に対して、自分は何ができるのかな?”って考えて。そのときに感じたことが、そのまま歌になってるんです。あとで歌詞を直すこともしなかったから、ホントに“その瞬間の気持ち”ですね」

――やはり、ウソのない気持ちを歌うことが大切?

「自分が見たこと、感じたことを歌うっていうことを、すごく大事にしています。飾りすぎて、ただキレイに書いた曲を歌っても、満足できないと思うので」

――シンガー・ソングライターとして、すごく真っ当なスタンスだと思います。この先、どんなアーティストになっていきたいですか?

「音楽をやっていきたい、っていう夢はずっと持ってたんですけど――短冊に願い事を書くみたいに――それが現実になったいまは、目の前にあること、やらなくちゃいけないことをしっかりやっていきたいなって思います。そうやって積み重ねていくことが大事だと思うので」

――すごい。ストイックですね。

「そんなことないです(笑)。あとは、自分の歌の世界をどこまで広げられるかな、って。そのためには自分自身が濃い人にならないと…。まずはいろんな経験をしたいですね」

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PROFILE

星羅

せいら
1989年、東京生まれ。中学1年生の頃から独学でギターをはじめる。2007年9月から弾き語りでライブ活動を開始。その独特の世界観や柔らかくも芯のある歌声とライブ・パフォーマンスが話題となり、デビュー前には「ap bank fes '08」や「若若男女サマーツアー08」などに出演。そして5月13日(水)にシングル『数字と恋』でデビュー。
公式サイト

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single

星羅『数字と恋』

『数字と恋』
5月13日(水)リリース/ 1223円
DefSTAR RECORDS/DFCL‐1565

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