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Interview

土屋アンナ
アンナのヌードが見られるのはライブだけっ!

土屋アンナ

シングル6曲を含む2ndアルバム『NUDY SHOW!』を10月にリリースした。AIとのコラボ曲『Crazy World』やMONKEY MAJIKなど著名ミュージシャンも多数参加した話題作だ。最高にロックな一枚に仕上がった本作について聞いてみた。

Text●高橋美穂 Photo●幾石倫子 Styling●菊池大和 Hair&Make●神ア美香
衣装協力●ALBA ROSA 03(3797)0563/SLY 03(6415)3256

素の自分を見せるほうが安心感がある

――昨日のC.C.Lemonホールでのライブは本当にサプライズが多くて。ジュリ扇が出てきたりお客さん全員が青いライトを揺らしたり。アンナさんご自身はサプライズはお好きなんですか?

「好きですね。みんなで、あの曲(『masquerade』)はジュリアナ東京(のイメージ)だから、ジュリ扇とかやったら面白いよねって言ってたら、(スタイリストさんが)本気で買ってきてて。でも、一人で振るのは確実に恥ずかしいから、ダッシュで(スタッフに)ドンキまで行ってもらって、3万円分ジュリ扇買って、スタッフ全員分と、(お客さん)2000人分は無理だったけど、できる限りファンの人たちにも配って。あぁいう計画性のない遊びっていうのも楽しいから。計画を立てていろんなことをやるのももちろんショウとしては面白いけど、やっぱうちらはライブをやりたいから。音楽やる時も、バンドも間違えたりもするじゃないですか。そういうのも楽しいし。無邪気に音楽を楽しんでる方がうちらは好きなのかなぁ」

――確かに、セットとか照明とか、すごくショウアップされてましたけど、そこの中のアンナさんやバンドのメンバーは素に見えて。そこは意識されたりしてるんですか?

「んー、やっぱり、素の自分を見せる方が安心感があるかな。ファンとうちらの間の距離が縮むじゃない? 家族みたいで。私はその関係性の方が好きだから、MCもショボーイし(苦笑)。だけど、この世の中が作りこまれたものばっかだから、その流れには沿いたくないっていうだけ。もちろん、もっとしっかりいろんなことをやってよって言う人もいると思うけど、そういう人は口パクのショウみたいなのを見てればいい。うちらはロックだから。その時の、自分のありのままの表現を見せればいいかなって」

――そういう思想が、今回の『NUDY SHOW!』には、タイトルからして表れている気がするんですけど。

「ねえ! ある意味、自分の好きなものだけにはしなかった。自分の中には可愛い面も、優しい面もいろいろあると思ってるから、一番出したいハードなものだけにこだわらず、自分が少しでもいいなと思ったものをやった。それで、逆にさらけ出せたのかなと思う。で、このアルバムのイッちゃった感も、逆にこれくらいやってて“ヌードです”っていう考え方もあるのかなと思って」

――確かに、ヌードと直結するサウンドのイメージって、アコースティックとかシンプルな音だったりするけど、『NUDY SHOW!』のサウンドは全然違うイメージですよね。

「そう。やっぱり、生まれてから毎日毎日いろんなものを身に付けていくから。だから本当は、人間はいろーんな顔があるんじゃないかなって。だから曲も全然違うタイプのものを選んだの」

――わかる気がします。アンナさんは多彩な活動をされてる中で、音楽に一番力を入れていきたいっていつもおっしゃってますけど、今回のアルバムは2年ぶりってことで、ずいぶん気合いも入ったんじゃないですか?

「入ったぁ! もちろん、いろんな人と音楽を一緒にやっていくってことは、いろんな人の考え方が入ってくると思うんだけど、一歩も譲ってない部分はあるかなぁと思う」

――確かに、どんなテイストの楽曲でもアンナさん色ですよね。

「あぁ、よかったぁ」

――ライブを考えた音源作りはします?

「んと、レコーディングの時は考えない。だから、『Crazy World』とか、何だかんだでできるんですけど、ものすごい(歌ってて)苦しい。でも、昨日のライブでも、『Imitation night』の次に『BLOOD ON BLOOD』やったんですけど、あの高い音から低い音って、すっごいとりづらいんだけど、それをやるのも好きだし。また、『Imitation night』みたいに(声を)重ねてる曲は、コンピューターに入れなきゃいけないから、やれることはやれるけど、(音源を作る時は)考えてないから、やべぇこれライブで大変じゃん!みたいな。あと、楽器も、(音源では)ギターやベースが入ってない曲もあるから、そこはアレンジするし。だから、CDの面では、1曲としていいものができればいいかなって。その後にライブのことは考えようかなって。でも、やっぱメロディとかはノリやすいものを選んでるのは、それも頭で考えないから、感覚的なところなんだと思う」

――確かに、いろんなテイストの楽曲をやってる分、ライブというひとつの流れを作るには、大変なことに挑戦されている気がしますね。

「うん。また面白いのは、全然違うのに、ライブのリハとかやってくと、日に日にノリが纏まって、歌い方や弾き方もも変わってくるところで。だから、全然違うジャンルでも、ロッケンロールになるんだって思う。『Virgin Cat』とかも、クールな渋めの音楽だから、どうなのかなぁと思ったけど、毎日やっていくと、ものすごくノリやすい曲だなって改めてわかったりとか」

――でも、さっきも言ったんですけど、アンナさんって楽曲にアンナさん色がすごく出るから、楽曲が負けそうになることもあるんじゃないかなって。

「何も考えてない(笑)。ただ、難しい曲多いねって言われる」

――ご自分の中では難しいって印象は……。

「なーい。癖がある方が好きだったりとかするから。難しいのはバラードだけですね。綺麗に歌っても感動しないものも出てくるから。歌が上手い人は世の中に何万といると思うけど、ねぇ、感動できるバラードって世の中には少ないから。あたしは究極のバラードを歌うのは美空ひばりさんだと思う。上手いよねぇ、感情表現が。だから自分も頑張ってますね」

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PROFILE

土屋アンナ

土屋アンナ
1998年、モデルとしてデビュー。ファッション誌でカリスマ的な人気を得て、トップモデルとしての地位を確立。また、女優としても多くの映画出演で高い評価を得る。ミュージシャンとしては2005年夏から本格的な音楽活動を開始。2006年1月にメジャー・デビューを果たし、男女問わず幅広い層から支持を得ている。
公式サイト

INFORMATION

  • 全国ツアーの再追加公演「EDWIN presents 土屋アンナ Tour 2008「カチアツッ!〜2008 FINAL〜」が、11月23日(日)にSHIBUYA-AXにて開催!

チケット情報

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