21世紀の骨のあるヤツ

伊達公子、野茂英雄、中田英寿など世界を舞台に戦う選手の出現でおおいに盛り上がった90年代のスポーツ界。21世紀まであと半年となった今、彼らのように大きくはばたく可能性を秘めた未来のスーパースターを直撃!

第43回

本間朋晃(プロレス)

本間朋晃 過激なデスマッチを売り物に活動を続ける大日本プロレス。旗揚げから5年半。かつて団体を支えたミスター・ポーゴ、中牧昭二が去り、大日本のリングは本間朋晃、山川竜司、シャドウWXといった若い世代が主役となって、新しい時代を作り出している。その中で、大日本を支えるまでに成長したのが最も若い本間である。 デスマッチは一歩間違えば、凄惨で流血を伴うことも多い。それがファン層を狭めている要素もあるのだが……。
「こども、お年寄り、女性、誰もが見られるデスマッチをやりたい。この前の試合途中、こどもが泣いて帰っちゃったんです。それは本間流デスマッチとは言えないんじゃないかって。楽しいデスマッチというとおかしいけど、感動できるデスマッチ、心に響くデスマッチをやっていきたい。デスマッチもプロレスだと思ってるから。9月の後楽園大会でやった“建設現場マッチ”なんかは、こどもでも見られる内容だったと思うけど、より激しくという部分との葛藤はある。華やかでかつ激しく、すべての要素を含んだものを見せたい」
 新日本、全日本といったメジャー団体と違い、インディーと呼ばれる団体は、観客動員面でも苦戦を強いられている。そんな中、今春からアメリカの超過激団体・CZWが大日本に参戦することになり、芝刈り機や巨大ホッチキスといった凶器も話題となって、観客動員は大幅アップ。その絶好のチャンスに本間は、CZWのエース・ザンディグに連敗し、会社からトレードマークである黄色のコスチュームを剥奪され、イチから出直すことを命じられた。
「大日本のデスマッチ王者になって、その勢いのまま行けると思ったけど、CZWによって狂ってしまった。ザンディグに3連敗だし。日本に来た当初は凶器がないと試合ができない選手だったけど、今はレスリングも覚えて強くなってるし。今はコスチュームも黒になって、それも悪くはないけど、ザンディグを倒して結果を残したら、黄色を履きたい。黄色だとモテそうな気がするから(笑)」
 そのCZWとの最終決戦と銘打たれた試合が、11月23日(祝・木)、横浜文化体育館で行われる。CZWとの闘いで落ちるところまで落ちた本間は、この最終決戦でどういう結果でファンの期待に応えるのだろうか。
「シングル5VS5で10万$争奪マッチ、ここで負けたら大日本は潰れますよ。7月の5万$争奪マッチは最後に自分が負けて、奪われてるから。その後、チャンコがまずいとか、節電で冷房が利かないとか言われて大変だった。相手は決まってないが、やっぱりザンディグとやって勝ちたい。来年は大日本を引っ張っていけるように。大日本と言えば本間と言われるように」
 本間流デスマッチが完成形になった時、大日本は再び飛躍の時期を迎えるはず。本間の言葉に何か感じるものがあったら、ぜひ会場に足を運んでほしい。
「大日本をひと言で言えば楽しいプロレス。女子もあるし、ルチャ・リブレもあって、CZWとのバチバチファイトもある。でも大日本を見に行くんじゃなくて、本間朋晃が出るから大日本を見に行くと言われるように成長して行きたい。感動させるデスマッチを見せるので、ぜひ見に来てください」

撮影・橘蓮二

プロフィール

●ほんまともあき
'76年11月18日、山形県生まれ。182cm、96kg。'97年に大日本プロレスに入団、同年5月にプロデビュー。今年1月、山川竜司を破り第9代大日本認定デスマッチ王者に君臨するも、7月にCZW・ザンディグに敗れ王座から転落。若き大日本のエースとして、これからの巻き返しが期待される。

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