@ぴあTOP > 特集 > 妻夫木聡が語る“役柄の心”−主演映画一挙紹介!−
活躍目覚しい同世代俳優たちが群雄割拠する中にあって、妻夫木聡は自らを“不器用な俳優”だと評する。しかし、彼ほど喜怒哀楽を豊かに表現できる俳優は少ない。その真髄は、人間の本質を探究し続ける姿勢にあった。
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2009年は映画『感染列島』『ノーボーイズ,ノークライ』、NHK大河ドラマ『天地人』・・・と、主演作が目白押しの妻夫木聡。役者として「演じる役柄の心」が何よりも大切と語る彼が、今までに挑んできた役柄とは?
2001年〜2008年の主演映画で振り返ってみよう!
2001年9月公開 『ウォーターボーイズ』スタンダード・エディション 後に連続ドラマ化もされた矢口史靖監督によるスポ根青春コメディ。初主演映画となった本作では、文化祭でシンクロを披露するハメになってしまった気弱な水泳部員をコミカルに演じ、俳優としての評価を一気に高めた。 |
2002年10月公開 『SABU さぶ』 山本周五郎×三池崇史という異色コラボも話題を呼び、テレビドラマとして放映されながらも、その反響の大きさから劇場公開に至った作品。無実の罪をきせられ、心を閉ざした幼なじみを支え続ける心優しき男、さぶを演じた。 |
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2002年12月公開 『jam films』 岩井俊二、堤幸彦など日本映画を代表する7人の監督たちが自由なテーマで描いた短篇から成るコンピレーション・フィルム。妻夫木は思春期の男子高校生の日常をユーモラスに切り取った行定勲監督作『JUSTICE』に出演。 |
2003年7月公開 『さよなら、クロ〜世界一幸せな犬の物語〜』 1960年代、長野県のとある高校を舞台に、学校に住み着いた雌犬のクロと、生徒や教職員たちとの10年以上にわたる交流を見つめた心温まるドラマ。クロの世話をしていくなかで、やがては獣医を志す主人公、亮介を演じた。 |
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2003年8月公開 『ドラゴンヘッド』 原因不明の事故に遭遇し、荒廃した世界に取り残された高校生たちの姿を描いた世紀末的スリラー。全編ウズベキスタンで撮影された本作では主人公テルに扮し、極限状態に追い込まれた人間の恐怖や葛藤を見事に体現している。 |
2003年12月公開 『ジョゼと虎と魚たち』 『グーグーだって猫である』の犬童一心監督が田辺聖子の短編作品を映画化したピュアなラブ・ストーリー。足が悪く、どこか不思議な雰囲気を持つ少女に惹かれていく平凡な大学生を瑞々しく演じ、本作で多くの映画賞を受賞。 |
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2004年3月公開 『きょうのできごと』スペシャル・エディション 友人の引越祝いに集まった若者たちの何気ないひとときを映し出した行定勲監督の青春群像劇。池脇千鶴や田中麗奈など同世代の俳優たちと共演し、仲間や恋人とかけがえのない時間を過ごす等身大の若者像をリアルに体現。 |
2004年7月公開 『69 sixty nine』 村上龍の自伝的小説を、宮藤官九郎の脚本で映画化した痛快青春ストーリー。’69年の長崎・佐世保を舞台に,恋に映画に音楽に、有り余るエネルギーを爆発させていく、村上龍の分身とも言うべき主人公を生き生きと演じ切った。 |
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2005年10月公開 『春の雪』 『きょうのできごと』の行定勲監督と再度タッグを組み、三島由紀夫の世界に挑戦した美しくも切ないラブ・ロマンス。華やかな大正時代の貴族社会を舞台に、許されぬ恋に落ちていく公爵家の子息、清顕を情感豊かに演じている。 |
2006年9月公開 『涙そうそう』スタンダード・エディション 歌手の森山良子が亡き兄への想いを込めて作詞した名曲『涙そうそう』の世界をモチーフに描いた感動作で長澤まさみとダブル主演。幼くして両親を亡くし、血のつながらない妹を健気に守り抜こうと奮闘する兄、洋太郎に扮した。 |
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2007年1月公開 『どろろ』通常版 手塚治虫の怪奇マンガの世界を、最新のSFX技術を駆使して再現した壮大なスペクタクル時代劇。体の48ヵ所を魔物に奪われた百鬼丸に扮し、アクション監督チン・シウトンの指導のもと本格的なアクションを披露している。 |
2007年6月公開 『憑神』 降旗康男監督が『鉄道員』以来8年ぶりに浅田次郎の原作に挑んだ人情時代劇。3人の災いの神に取り付かれ、どうにかその厄を逃れようと悪戦苦闘するなかで、次第に自分の人生の意義を見出していく下級武士、彦四郎を好演。 |
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©2008「ブタがいた教室」製作委員会
公開中 『ブタがいた教室』 “ブタを飼育し、自分たちで食べる”という大阪の小学校で行われた実践教育を題材に、命の尊さと向き合う子どもたちの姿を描く感動作。教師役に初挑戦した妻夫木は、子どもたちと何度も議論を交わしながら作品を作り上げた。 |
●Text:三木賀代