NYアンダーグラウンドを席巻したロック・バンド
70年〜80年代のパンク/ニューウェーブ・シーンを語る上で欠かせないアメリカのロック・バンド、ブロンディ。
メンバーは、デボラ・ハリー、クリス・シュタイン、クレム・バーク、ポール・カルボナーラ、ジミー・デストリー、リー・フォックス、ケビン・パトリック、マット・カッツ・ボーエン。
バニーガールやウエイトレス、美容師などをしながらシンガーを目指していたデボラ・ハリーが、フォーク・バンドで一度はデビューするも成功に恵まれず、その後参加したバンドで知り合ったクリス・シュタインとともに1975年、ニューヨークのアンダーグラウンドでブロンディを結成。1976年に『妖女ブロンディ』でメジャー・デビューを果たした。
バンド名の通りブロンドの髪と真っ赤な唇をもつデボラの妖しい魅力はセックス・シンボルとしても人気を得、その唇には高額の保険がかけられたほど。
彼らはまずパンクが隆盛したイギリスで3rdアルバム『恋の平行線』がチャート1位を獲得、続いてアメリカでもシングル「ハート・オブ・グラス」が1位に。その後も「コール・ミー」や「夢見るNo.1」「ラプチュア」など続々とヒット・ナンバーを世に送り出し、世界にその名を広めることとなった。
そんなバンド絶頂の中、バンマス、クリス・シュタインが白血病と診断され、バンドは1982年に解散。
ブロンディの一時代は終わりを告げたが、奇しくもこの年はマドンナ、ジャネット・ジャクソンが衝撃的なデビューを飾り、音楽シーンが大きく変動を遂げた時期でもあった。
アンダーグラウンド・パンク・シーンにポップス、ディスコ、カントリー、ロック、ソウル、ヒップホップ、レゲエ、ラップなど様々な要素を果敢に、実験的に取り込んだ個性的なパンク/ニューウェーブのスタイルを打ち出した彼らは“ブロンディ”という伝説となった。
後に彼らは1998年に再結成、2003年には「SUMMER SONIC 03」で25年ぶりの来日を果たし、同年「ロックの殿堂」入り。
メジャー・デビュー30周年を迎えた2006年には「Farewell JAPAN TOUR」と銘打ち、最後の来日公演を行った。
『ギフト・パック』ブロンディ代表曲を網羅した作品。CD+DVDベスト『グレイテスト・ヒッツ(サウンド&ヴィジョン)』と、アルバム『恋の平行線』がセットになった内容で入門編にピッタリ。 |
DVD『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ』ブロンディを知らない世代の人たちも、このビデオクリップ集を観れば彼らの虜になること間違いなし。70年〜80年代当時の懐かしいテイストの映像に思わず引き込まれる。 |
ブロンディのニューウェーブ・サウンドは、ポップでロックでパンキッシュ。
あらゆるエッセンスを取り入れたナンバーを次々と送り出した彼らの音楽は、実に実験的だった。
世界中の若者に影響を与えた1stアルバム。ポップでシンプルなロックが満載 |
サウンドのポップ度を増し、アメリカよりもイギリスで人気となった2ndアルバム |
名プロデューサー、マイク・チャップマンを迎えた3rdアルバム。この頃6人組に |
NYアンダーグラウンドからメインストリームへと成長を遂げた4thアルバム |
ラップやスパニッシュなど、ストリート・ミュージックを取り入れた5th |
原点回帰のロックンロール・スタイルに立ち返ったラスト・アルバム |
満を持しての再始動第一弾。スカやカントリーなどを取り入れた貫禄作 |
15年ぶりの復活作。ポップ・ミュージックの王道を2003年型に提示 |
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