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演劇・ミュージカル
 佐々木蔵之介&佐藤隆太 2人芝居「時には父のない子のように」
佐々木蔵之介&佐藤隆太 2人芝居「時には父のない子のように」写真

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深い演技力と軽やかなユーモアで、口うるさいドラマファンにも人気の高い佐々木蔵之介。もともと、関西で人気を誇った劇団、惑星ピスタチオのメンバーだったことは、よく知られるところ。いまやTVドラマに欠かせない存在となったが、舞台にも積極的に立ち、二兎社の「新・明暗」など数々のすぐれた作品で印象的な役を演じている。この舞台経験豊富な佐々木が、初めて自分から作家に声をかけて実現するのが、ふたり芝居「時には父のない子のように」だ。作・演出を担当するのは、弱冠29歳の若手、蓬莱竜太。相手役には、映像に舞台に、伸び盛りの成長を見せる佐藤隆太。自分から発信する舞台のユニットとしてチーム申を立ち上げ、その第1弾を上演することになった。

最近、仕事が減り気味の芸人コンビは、一世を風靡した芸人を父に持つ兄弟でもあった。ネタづくり担当の兄の部屋で打ち合わせをするふたりのもとに、ある知らせが入り、兄弟は自分達の才能と向き合うことになるが……。TVでは観られない、これまでの舞台にもなかった佐々木が、共演者、演出家と合わせても3人だけの濃密な作品から生まれてきそうだ。

≪この舞台のツボ [1] 作・演出の蓬莱竜太って?≫

昨年2月、佐々木はぴあの演劇ページを読みながら、観に行く芝居を決めていた。少しでも時間が空くと積極的に劇場に出かける熱心な演劇ファンでもある彼の目に留まったのは、まだ若手のモダンスイマーズという劇団。大学のプロレス同好会の話だという「五十嵐伝」、コメディタッチの芝居かと思って足を運んだが、ラストシーンでは客席で“泣きながら笑って”いたほど感動したという。初めて知った作・演出の蓬莱竜太という名前の人物と、いつか仕事がしたいと思っていた佐々木。三鷹芸術劇場の制作から「うちで何かやりませんか?」という熱心な誘いを受け、「あの蓬莱さんと組みたい。」と思いつく。そして会ってみて20代と知り驚くが、落ち着いた考え方に信頼できるものを感じ、舞台のための自分のユニット、チーム申(さる)の最初の作品を任せることにした。佐々木から指名を受けた蓬莱は、ふだんはモダンスイマーズという小劇場の劇団の活動が中心。モダンスイマーズは99年に結成され、これまでに番外公演を含め10作を上演している。まだ動員は多くないものの、人物描写に優れ、しっかりした物語が描ける作家として、ここ1〜2年、関係者から熱い注目を集めている。8月の 「世界の中心で愛をさけぶ」 舞台版の脚本も手がけるなど、今後の活躍はますますメジャー化していきそうだ。「時には父のない子のように」は、そんな蓬莱の才能をいち早く見抜いた佐々木の伝説の舞台になるかもしれない。

≪この舞台のツボ [2] 兄弟で、相方で、先輩と後輩です≫

佐々木がチーム申(さる)の初めての相方に選んだのは、出演作1本ごとに著しい成長を見せる佐藤隆太。佐々木とは同じ事務所の先輩と後輩という仲だが、佐藤に声をかけた佐々木は「いい役者が近くにいた。」と語る。佐藤はドラマや映画にも数多く出演しているので映像の人というイメージがあるかもしれないが、デビューは宮本亜門のミュージカル「BOY'S TIME」。宮藤官九郎作・演出の舞台や翻訳劇など、実はさまざまな舞台に出演している。今度は初めてのふたり芝居で、先輩・佐々木と、兄弟であり漫才コンビの相方でもあるというディープなつながりを持つ役を演じることに。売れっ子だった父、ネタをつくれる兄へのコンプレックスや自分へのプライドを、おそらく等身大かつ繊細に体現してくれることだろう。また、蓬莱が「蔵之介さんに久々に関西弁を喋らせたい。」と言っているそうで、もしかしたら佐藤も関西弁を話すかも。



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