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演劇・ミュージカル 「リトルショップ・オブ・ホラーズ」
「リトルショップ・オブ・ホラーズ」写真
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年明けに放映される「新撰組!」のスペシャルドラマで主役を演じる山本耕史。大ブレイクのきっかけになったドラマの続編で、来年はますます大忙しになりそうだ。現在は、登場人物がふたりだけのミュージカル「ラスト・ファイヴ・イヤーズ」に出演中だが、11月には大型ミュージカルへの出演が待っている。それが「リトルショップ・オブ・ホラーズ」。売り上げ不振の花屋で働く、気の弱い青年シーモアがその役どころだ。偶然手に入れた不思議な花のおかげで店は繁盛するが、実はその花、人間の血を飲んで成長する宇宙生物だった……。ニューヨークでは20年以上も人気が続くコメディが、日本では5年ぶりの再演となる。シーモアが恋するヒロインのオードリー役には、これが初舞台となる上原多香子。小堺一機らベテランも絡んで、楽しいミュージカルが誕生しそうだ。


≪この舞台のツボ[1] もとの歴史をたどっていけば?≫

82年にニューヨークの小さな劇場で生まれたミュージカル「リトルショップ・オブ・ホラーズ」。最近になってリメイクされ、再び人気を博しているが、86年には映画化され、これが世界的な大ヒット作になった。しかし、このミュージカル、もとを正せば60年につくられた映画が原作で、しかもこれが、「血のバケツ」という低予算映画の撮影が予定より早く終わったため、そのセットを利用して、たった3日間で撮られたという“ひょうたんから駒”的な誕生秘話を持つ。しかも監督と脚本家が、酔っ払ったノリで脚本を書き上げたという噂まである。この原作版の映画には、若き日のジャック・ニコルソンが“サディスト歯医者の治療を受ける、妙に明るい患者”という役で登場、ぶっ飛んだ演技を見せている。彼の役どころでもわかるように、原作は“登場人物全員が変人”という設定で、ブラック感覚あふれる、おかしくて怪しい映画だ。


≪この舞台のツボ[2] 日本版の歴史もたどってみると?≫

これまでに日本でも何度か上演されてきた「リトルショップ・オブ・ホラーズ」。意外にも歴史は古く、日本初演は84年。このときに主人公のシーモアを演じたのが、なんと、真田広之だった。相手役のオードリーが桜田淳子、サディストの歯科医オリンが陣内孝則という顔合わせ。真田とミュージカルという組み合わせは意外だが、彼は86年までにシーモアを3度演じている。その後もキャストを変えて上演が重ねられ、99年には、TMレヴォリューションこと西川貴教がシーモア、宝塚出身の風花舞がオードリーを、01年には貴水博之がシーモア、久宝留理子がオードリーで上演された。ちなみに、99年バージョンは、オリン役に谷原章介が出演。ジェントルなイメージの谷原が、マッドなオリンをどんなふうに演じていたのか、想像力がふくらむ。


≪この舞台のツボ[3] あの声を演じるのはあなた≫

舞台版「リトルショップ・オブ・ホラーズ」のポイントのひとつが、宇宙から来た人食い植物の声。(役名はオードリーII。最初は可愛らしい花だったため、シーモアが憧れのオードリーの名前から取った。)見る見る間に巨大化し、人の言葉を喋り、シーモアを脅迫するようになるオードリーIIは、確実に物語を動かすキーパーソンのひとり(ひとつ)だからだ。そして今回、その声を演じることになったのが、和田アキ子。ミュージカル、しかも声のみの出演は、長いキャリアの中でも初めて。録音での参加となるが、キャストとのセリフの掛け合いだけでなく、歌も披露するので、ちょっぴりソウルフルなミュージカルが聞けそうだ。



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