@ぴあTOPへ戻る @電子チケットぴあTOPへ戻る
@ぴあ特集コラム

演劇・ミュージカル 「BAT BOY」THE MUSICAL
「BAT BOY」THE MUSICAL
 
「森山未來」をMyアーティスト登録する
「福井貴一」をMyアーティスト登録する
「ミュージカル」をMyアーティスト登録する


今年2月、森山未來の初主演ミュージカルとして、注目の中で上演された「バット・ボーイ ザ・ミュージカル」。好評を受け、早くも再演される。オフ・ブロードウェイから火がつき、ロンドンを経由して日本に渡ってきた作品だが、誕生が2001年と、日本で上演される翻訳ものとしては非常に若い。それだけに音楽が、ロックをベースにしたポップス、ゴスペルからラップと、まさに“今の”テイストがたっぷり。タイトルそのまま、コウモリ少年が主人公というコミカルな設定と、ノリのいい音楽に乗りながら、ラストでは「本当の人間らしさを決めるのは何だろう?」という深いテーマが染みてくる。現在、月9ドラマで、まじめ過ぎて頭の固い若者を好演中の森山だが、半分コウモリという突飛な姿も、ぜひ見逃さないでほしい。

≪この舞台のツボ [1] ミライ、ザ・舞台俳優≫

ドラマ「ウォーター・ボーイズ」(03年)でにわかに注目を集め、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)で日本映画の各新人賞を受賞、一気に若手の演技派として名前を広めた森山未來。最近はCMにも出演し、放送中の「危険なアネキ」は、今シーズンドラマでトップの視聴率と、映像での飛躍が目立っている。しかし、幼少の頃からさまざまなダンスを学び、15歳で宮本亜門演出のミュージカル「ボーイズ・タイム」(99年)オーディションに合格してパルコ劇場に立った、筋金入りのライブ派だ。ちなみにその時、宮本が付けた森山のキャッチフレーズが「どんなダンスもこなす、恐るべき15歳」。その後も毎年、舞台に立ち、表現力、演技力に磨きをかけてきた。特に今年は「バット・ボーイ〜」初演のあと、「最悪な人生のためのガイドブック」、ダンス公演「WONDERLAND」と、まったく違うタイプの舞台を経験。その成果が、今回の再演できっと見られるはずだ。

≪この舞台のツボ [2] バットマンよりリアルな(?)バット・ボーイ≫

この作品のストーリーは、アメリカの田舎町の洞窟で、半分コウモリ、半分人間の姿をした“バット・ボーイ(コウモリ少年)”が発見され、その特異な姿から一時は迫害されるが、家庭のぬくもりを味わったり、恋をしたり、さまざまな人と関わっていく、というもの。その先にまた展開があるのだが、それはさておき、バット・ボーイがリアルに“半分コウモリ”のルックスをしているのが特徴だ。とがった大きな耳、吸血鬼のような長い八重歯、半分刈り上げたヘアスタイル、そして飛び回るように躍動的な動き……。そんなおかしなルックスのバット・ボーイがなぜ愛されるのかが、この作品の大きな柱のひとつであり、森山のコウモリチックな動きは見どころのひとつ。“コウモリ”という言葉は“どっちつかず、身の振り方をはっきりさせない”という意味の比喩でも使われるが、この作品では比喩でなく、ストレートなコウモリ感が堪能できる。

≪この舞台のツボ [3] フレッシュコンビ+ベテランコンビ≫

ミュージカルと聞くと大人数のカンパニーが大仰な歌を歌う、というイメージを持つ人がいるかもしれないが、この舞台は小さな劇場街オフ・ブロードウェイから生まれただけあって、メインの登場人物が4人というコンパクトな作品だ。その4人とは、森山とシュー、杜けあきと福井貴一。シューは97年、韓国の女性3人のユニットS.E.S.としてデビュー。アイドル並みのルックスに優れた歌唱力とズバ抜けたダンスで一躍、韓国のトップ・アーティストに。その後、日本でもデビューし、日韓合作の舞台「東亜悲恋」ではヒロインを演じている。この若いふたりに対してベテランコンビは、昨年、デヴィッド・ルヴォー演出の「ナイン ザ・ミュージカル」に主演して高い評価を得た福井と、元宝塚トップスターで、「屋根の上のヴァイオリン弾き」や「サウンド・オブ・ミュージック」など大作の出演がひきもきらない杜。華も実力もある4人が、満足度の高い作品にしてくれるだろう。




前に戻る ページトップ

Copyright (C) 2007 PIA Corporation. All Rights Reserved.