【演劇・ミュージカル ≪舞台のツボ≫】

  (up 2004/2/13

劇団☆新感線「髑髏城の七人」

大音量のヘヴィメタにド派手な衣装、それに負けない迫力のアクションと、おバカなギャグ。唯一無二の世界が、観客からも俳優からも絶大な人気を集めている劇団☆新感線。公演のたびに、思いもよらない企画を打ち出してくる彼らだが、今年もやっぱりやってくれる。14年前に初演した代表作のひとつ「髑髏城の七人」を、春は古田新太主演で、秋には市川染五郎で上演するという。豪華2本立ての口開けとなる春公演、くれぐれも乗り遅れないように!

≪この舞台のツボ [1] アカドクロvsアオドクロ≫

同じ脚本を、違うキャストと、キャストに合わせた演出で、ほぼ連続上演。新感線らしい、実験精神といたずら心に満ちた企画だ。でも問題がひとつ。同じタイトルなので区別しづらいということ。
そこで、春の古田新太ヴァージョンは「アカドクロ」、秋の市川染五郎ヴァージョンは「アオドクロ」と、イメージカラーで選別。おそらくこの色は衣裳や舞台装置にも反映されるはずなので、しっかり頭に入れておきたい。

≪この舞台のツボ [2] 経験済みの女、未経験の男≫

春のアカドクロのキャスティングは、とにかく豪華だ。客演の女優陣が、水野美紀、佐藤仁美、酒井真紀という美女トリオ。この3人、全員が “新感線の出演経験アリ”。そしてそれぞれに、新感線での経験がその後に大きく影響をもたらしたと言う。対する客演男優陣は、今回が初めての新感線となる佐藤正宏、山本亨、梶原善。両者の混じり具合が、アカドクロのポイントになりそうだ。

≪この舞台のツボ [3] 古田新太という男≫

アカドクロの主役・捨之介を演じる古田新太。決して2枚目でもシブくもスマートでもないが、硬軟を自在に演じ分け、いざとなるとかっこいい役者として、いまやドラマ界に欠かせない。古田がその演技力やアドリブ力を身につけたのは、大学生時代から在籍している新感線。特にこの「髑髏城」は、'90年、'97年と捨之介を演じている。7年ぶりの再々演で、さらに深みを増した古田の、そして新感線の世界を見せてくれるだろう。

古田新太さんインタビュームービーはこちら!
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