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ユーミンが渾身の力を振り絞って展開するエンターテインメント・ショー“シャングリラ”が、4年ぶりに行われる。1999年はサーカスとシンクロナイズド・スイミング、2003年はアイスリンク上での氷上サーカスとコンサートをミックスしてきた彼女が、さらにグレード・アップした究極のパフォーマンスに挑戦する雄姿を目撃しよう。
日本のポピュラー音楽シーンの中で、ユーミンはいわゆるシンガー・ソングライターであると同時に、コンサートのスタイルを革新してきたアーティストだ。1978年から始まった“葉山マリーナサマーリゾート”、さらに1981年から始まった“SURF & SNOW in 苗場”など、コンサートの会場をリゾートに設定して、音楽を非日常的なエンターテイメントにしてきたのは、彼女ならではの偉大な功績といえる。オリジナル・アルバムと連動したツアーでも、大規模な演出を凝らすスタイルをいちはやく打ち出してきた。
そして1999年の夏から始まった“シャングリラ”こそは、そんな彼女にとっても最大のスケールで展開する究極のイベントだ。コンサートとサーカスとシンクロナイズド・スイミングをミックスした初回の“シャングリラ”は、全国5大都市44公演というスケールで展開され、約32万人を動員するという記録を残している。
それから4年後の2003年には、アイスリンクの上にステージを設置し、氷上サーカスとコンサートを組み合わせ、全国7大都市51公演で約37万人の観客動員とスケール・アップ。さらにこの公演は海外でも行われ、世界中のエンターテイメント・シーンに、彼女の存在を広くアピールすることとなった。
そしてそれから4年目にあたる今年も、“TOTO 90th anniversary ユーミン スペクタクル シャングリラ」”と銘打ったアリーナ・ツアーが行われることになった。今回は、ロシアの国立グレートモスクワサーカス団と、シンクロナイズド・スイミングの金メダリストであるヴィルジニー・デデューを迎えて壮大なステージを展開することになっている。自ら作り上げた記録に挑み続ける彼女は、まさにエンターテイメント界のチャレンジャー。その圧倒的なパフォーマンスは、あらゆる層にアピールするはずだ。
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