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J-POP・ロック
吉井和哉                                     (2006/9/1)
吉井和哉

THE YELLOW MONKEYを経て、YOSHII LOVINSON名義の活動を行っていた彼が、今年から吉井和哉と名乗って新たなモードに突入。10月4日(水)にリリースするニュー・アルバム『39108』を携え、全国ツアー“THANK YOU YOSHII KAZUYA”を行う。昨年のツアーも非常に激しいチケットの争奪戦が展開されただけに早めのチェックで備えたいところ。

吉井和哉はTHE YELLOW MONKEYのフロントとして活躍したビッグ・ネームだが、バンドからソロへの転換は非常に慎重に行ってきた。グループにとって最後のライブとなったのは、2001年1月8日の東京ドーム公演だったが、解散を表明したのは2004年7月7日。この間に彼はYOSHII LOVINSONとしてソロ活動を開始している。昨年はYOSHII LOVINSON名義での二枚目のアルバム『WHITE ROOM』を発表して全国ツアーも展開し、大好評を博した。そして今年になってからの彼はアーティスト名をシンプルに吉井和哉と改め、1月にシングル「BEAUTIFUL」をリリース、8月にはそれに続く「WEEKENDER」を配信している。

こうした名義の変化の必然性は作品にはっきりと現れている。吉井と名乗るようになってからの作品には、日常性を受け入れる穏やかな精神性が現れているのだ。つまり彼にとってスタジアム・クラスのモンスター・グループであったTHE YELLOW MONKEYからソロへの移行は、彼自身のパーソナルなメンタリティが、気負うことなく反映されるようになったことで完了したと見ることもできるだろう。

元々の彼の作風は、デヴィッド・ボウイに代表される70年代のグラム・ロックをベースにした部分が多かったが、現在の彼はそうした資質を受け入れつつも、より彼自身のキャラクター性に焦点を当てたパーソナルな説得力を重視した表現の方向性を打ち出そうとしているのだ。

そんな彼が、10月4日(水)には彼自身の誕生日と煩悩の数をもとにネーミングされたニュー・アルバム『39108』をリリース。そしてそれを携えて全国ツアー“THANK YOU YOSHII KAZUYA”を行うことになった。ある意味で几帳面といっても過言でないほどの誠実さで、自分のリアルなメンタリティを打ち出した彼の新境地に期待したい。


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