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洋楽
ホワイトスネイク                             (2006/02/24)
ホワイトスネイク



ブリティッシュ・ハード・ロックの王道を歩んできたベテラン・ボーカリスト、デヴィッド・カヴァーディルのリーダー・グループ、ホワイトスネイク。結成25周年にあたる2003年の来日公演も大好評だった彼らが、再び日本にやって来る。多くのメンバー・チェンジにもめげず、王者としての貫禄で君臨するライブ・パフォーマンスに期待。

デヴィッド・カヴァーディルは、ディープ・パープルの第三期のボーカリストとしてシーンに登場した人物。そして彼がディープ・パープル脱退後に結成したリーダー・グループがホワイトスネイクである。元々ブルース・ロックをベースにしてハード・ロックにアプローチする彼の音楽性は、フリーやバッド・カンパニーでお馴染みのポール・ロジャースなどと共通する部分が多く、ディープ・パープル在籍時にも前任者のイアン・ギランがアグレッシブなハイ・トーンを武器としていたのに対し、ソウルフルな歌心で強い人気を持っていた。

しかし彼の特別な存在感はその後の活動による部分も少なくない。何といっても93年に元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとのプロジェクト、カヴァーディル・ペイジでアルバムを発表。70年代のブリティッシュ・ハード・ロックにおいて、ディープ・パープルとレッド・ツェッペリンはその双璧をなす存在であったが、人脈においても作風においてもその両方の系譜を受け継ぐ貴重なキャラクターとなったのである。

こうしたプロジェクトやデヴィッドのソロ活動などもあって、90年代以降のホワイトスネイクは実質的に休業状態が続いていたが、2003年には25周年を記念するツアーをきっかけに活動を開始。今回はそれ以来の来日公演となる。そして最近のホワイトスネイクの動向として気になるのが、何とディープ・パープル時代の代表曲「バーン」も披露して、往年のファンを仰天させたヨーロッパ・ツアーのセット・リストだ。ディープ・パープルでのデビュー、ジミー・ペイジとの関わりなど、ブリティッシュ・ハード・ロックの歴史の中心で、様々なマジックを巻き起こしてきたスーパー・ボーカリストが、そのキャリアから選りすぐった楽曲を披露する特別なステージとなることを期待したい。


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