|
小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登からなるTM NETWORKが、3年ぶりのライブを行う。近年はソロ・プロジェクトの動きが目立っていたため、グループの存続を危ぶむ向きもあったが、今年はEpic/Sony Records時代のオリジナル・アルバムの紙ジャケット・リマスター盤のリリースなどもあり、改めて注目を集めている中でのステージとなる。
1984年4月にシングル『金曜日のライオン (Take it to the Lucky)』、アルバム『RAINBOW RAINBOW』の同時リリースでデビューしたTM NETWORKは、今ではすっかり大物として知られる小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登からなるトリオだ。全国的な人気を獲得するまでには時間がかかったが、 1987年のシングル『Get Wild』のヒットをきっかけに、シンセサイザーを駆使した未来的なサウンドでポップな楽曲を繰り出すグループとして注目を集め、ユーロビートなどのダンス・ミュージックとリンクする形で時代の寵児となった。
90年代に入ってからはTMNと名義を改めたが、この頃からソロ活動が盛んになっていき、デビュー10周年となる1994年に活動終了を宣言。中心人物であった小室は、プロデューサーとして大活躍し、数々のメガ・ヒットを放ったのは、ご存知の方も多いだろう。その後は1999年にTM NETWORKとして再始動を果たしているが、近年の活動はグループよりもソロ・プロジェクトの動きが目立っていたため、チームとしての存続を危ぶむ向きもあった。
しかし彼らが、80年代以降の日本の音楽シーンで、シンセサイザーやプログラミングを使用したサウンドを、広くポップなものとして普及させる上で画期的な役割を果たしたのは、まぎれもない事実だ。さらに今年にはEpic/Sony Records時代のオリジナル・アルバムの紙ジャケット・リマスター盤のリリースなどもあって、改めてこの三人ならではのコンビネーションの功績が、評価される気運が高まってきているところ。そんなタイミングで彼らがパシフィコ横浜国立大ホールを舞台に、3年ぶりのライブを行うことが決定した。21世紀の最新型のTM NETWORKが、いったいどんなステージを見せてくれるのか楽しみにしたい。
|
|