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洋楽
スティーヴィー・ワンダー                        (2006/12/22)
スティーヴィー・ワンダー

2003年末から2004年始にかけて来日公演を行った後、昨年10月に10年ぶりのスタジオ・レコーディング・アルバム『タイム・トゥ・ラヴ』をリリースしたスティーヴィー・ワンダーが、今度は2月に日本にやってくる。ブラック・ミュージックというジャンルを軽々と超越した巨人ならではの、深く広い音楽性を発揮したステージに期待しよう。

スティーヴィー・ワンダーは現在の音楽の世界で、最も幅広い評価を得ているアーティストの一人といって良いだろう。60年代前半に盲目の少年シンガーとしてデビューするやいなや、まだローティーンだったにもかかわらず、『フィンガーティップス』の大ヒットで天才ぶりを世間に知らしめている。そのレーベルがモータウンであったことからも分かるように、ブラック・ミュージックの流れから登場したアーティストであることは言うまでもない。マーヴィン・ゲイ、カティス・メイフィールド、ダニー・ハサウェイと並び、70年代初期のニュー・ソウルの運動に多大な功績を残している。

だが彼の影響力にはジャンルを超越した絶大なものがあり、すでに70年代前半にはローリング・ストーンズとのツアーでセッションを披露したり、ジェフ・ベックのために書いた『迷信』を自らもヒットさせるなど、音楽シーンの中で人種の壁を越えた活躍を、かなり早い時期から行ってきたアーティストでもある。去る12月4日に行われたばかりの米ビルボード誌主催による『第17回 2006 Billboard Music Awards』の授賞式でプレゼンテイターを務めたりしているのも、そんな彼の存在感の大きさゆえといえるだろう。

80年代後半からはアルバムを発表するペースがのんびりとしたものになっていたが、2003年末から2004年始にかけて来日公演を行い、さらに2005年10月には10年ぶりのスタジオ・レコーディング・アルバム『タイム・トゥ・ラヴ』をリリースし、健在ぶりを示したのも記憶に新しいところだ。このたび来年2月に決定した次の来日公演でも、40年を越す長いキャリアの中で生み落としてきたヒット曲だけでなく、現在進行形の巨匠としての閃きをアピールしてくれるに違いない。


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