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洋楽
Springroove 07                           (2007/1/12)
Springroove 07

ヒップホップ、R&B、レゲエなどのブラック・ミュージックに特化したユニークなフェスティバルとして、昨年からスタートしたイベントが、今年も千葉と大阪で行われる。昨年12月に発表された出演者には、カニエ・ウェストと彼との交流も知られるルーペ・フィアスコをはじめ、ローリン・ヒル、ジギー・マーリィなど、多彩な顔ぶれが決定している。

現在の日本では、フェスティバル形式の音楽イベントが年間を通じて膨大な数にわたって開催されるようになってきた。そしてその中でも“Springroove”は、極めてカラーのはっきりした個性的なフェスといえるだろう。

まず特色のひとつは、夏でも冬でもなく春まっさかりというタイミングや、関東と大阪で開催されるという点も指摘できるが、それ以上にユニークなのは、出演者の傾向がヒップホップ、R&B、レゲエなどのブラック・ミュージックに特化しているというところにある。そうした意味でこのフェスは、いわゆるロック・フェスとも差別化された企画といえる。また音楽の傾向が明確にシフトしているため、それぞれの出演者や観客同士が国籍やジャンルを越えて響き合う傾向が強いことは、特記されてよいだろう。

昨年12月に発表された今回のラインナップには、ヒップホップのイメージを更新するほどの活躍を見せているカニエ・ウェスト。彼との共演で注目を集めたシカゴ出身のMC、ルーペ・フィアスコ。そして故ボブ・マーリィの実子であるジギー・マーリィ。ヒップホップ系女性アーティストの代名詞ともいうべきローリン・ヒル。LA出身の若手女性ラッパーであるアクセント。さらに邦人アーティストとしては、昨年末に初の武道館コンサートを行ったばかりのAI。そして四人編成のレゲエMCユニットである湘南乃風が決定している。

昨年から始まったばかりの“Springroove”。まだ2回目ということで、今後さらに発展していく可能性もあるが、こうしたフェスが定着していくと、将来的には様々なジャンルにこだわりを持ったスタイルのフェスが増える可能性もあるかも知れない。そうしたシーン全体の動向も含めて、このフェスがどのように展開していくのかも大きな期待を集めることになりそうだ。



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