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J-POP・ロック
 ソウル・フラワー・ユニオン
ソウルフラワーユニオン 写真
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オリジナル・フル・アルバムとしては『スクリューボール・コメディ』以来、4年ぶりとなる新作『ロロサエ・モナムール』のリリース直前に行われる東名阪ツアーが決定。いつもピースフルなメッセージ性と祝祭的な躍動感が同居した彼らのステージだが、今回は当然この新作からのナンバーも多数盛り込んだフレッシュな構成で展開する。

日本に多数存在するロック・バンドの中でもソウル・フラワー・ユニオンは、極めて個性的な音楽性を持つグループといえる。90年代以降ロックの世界ではミクスチャーが進むにつれ、その範疇にあるリズムのパターンも多様性を増してきたが、そうした中でもソウル・フラワー・ユニオンは、ロックのフォーマットにチンドンなど日本ならではのグルーブを導入してきたからである。

これは彼らの前身グループであったニューエスト・モデルが、様々なワールド・ミュージックにアプローチした後に、自分達の音楽の足元を見直した結果でもあるが、阪神・淡路大震災の被災地で演奏するために立ちあげたアコースティック・ユニットであるソウル・フラワー・モノノケ・サミットによる活動の成果でもあった。

彼らのもうひとつの特徴としては、グループの中心人物である中川敬の書く楽曲に、反戦などのメッセージ色が濃厚に込められていることがあげられる。ただしそうしたメッセージ性が言語的な方向のみに偏ることなく、ダンサブルなグルーブを重視した祝祭的な要素と同居している点が重要だ。それに加えて近年のライブでは、サポート・メンバーであるベースのJIGENとドラムスの伊藤孝喜も含む各メンバーのソロ・コーナーなどもフィーチャーしており、各メンバーのキャラクター性を際立たせた親しみやすさも大きな魅力となっている。

それに加えてツアーのたびにほとんど必ずといって良いほど新曲を披露してくれるのは、ファンの間ではすでによく知られているところだが、特に今回のツアーのタイミングは、4年ぶりとなる新作『ロロサエ・モナムール』のリリース直前にあたる。新曲を多数盛り込んだフレッシュな構成のステージとなるのは、間違いないところ。是非とも踊りやすい服装で出かけることを強くお薦めしたい。



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