広島を拠点に開催されてきた“SETSTOCK”は、年を追うごとにスケール・アップし、今では西日本最大のロック・フェスティバルとして認知されている。国営備北丘陵公園の芝生の上でゆっくりと過ごすことのできる解放感に満ちたロケーションは、このフェスならではの醍醐味だ。オフィシャル・ツアーもチェックして今年の夏を満喫しよう。
今では夏となると全国各地で様々なフェスティバルが開催されるようになった。そんな中で西日本最大のロック・フェスティバルとして定着しているのが、広島県で行われてきた“SETSTOCK”だ。
最初に開催されたのは1999年、観音マリーナ特設会場を舞台に、4組のアーティストが出演するというものだった。毎年行われるようになったのは2001年からだが、現在のスタイルの原形が固まったのは、国営備北丘陵公園で開催されるようになった2003年からと言って良いだろう。さらに2004年からはこの場所で2DAYSというスタイルが定着。2005年には初めてSOLD OUTを記録するほどの盛況となった。
このように“SETSTOCK”は、年を追うごとにフェスティバルとしての規模が大きくなってきたが、それだけではなく、ノウハウを蓄積することで、ここならではの魅力も追求してきた。なんといっても中国地方最初の国営公園として整備が進められ、森と湖のそばにある大芝生広場というロケーションは、解放感に満ちた格別のものだ。また普段は中国地方の伝統芸能が演じられている神楽殿も、昨年は新たなステージとしてこのフェスのために使用。自然と伝統を感じさせる趣のある環境で、ロック・アーティストの演奏を堪能するというカラーを強めている。
今年の出演者の中ではウルフルズ、BEAT CRUSADERS、RADWIMPS、ELLEGARDENなどは、昨年に続いての出演となるが、他にも斉藤和義、Salyu、Dragon Ash、BUMP OF CHICKENなど、出演者のリピーターが多いのも特色といえる。つまりこの場所での経験を共にすることで、参加者それぞれの思いがいっそう深くなるフェスなのだ。会場から離れた場所に住んでいるファンも、オフィシャル・ツアーなどを利用して、そんな醍醐味を満喫してしまおう。
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