ロッキング・オンの企画による邦人ロック・アーティストの夏フェス。新たに発表されたアーティストには、なんと22年ぶりの野外フェス出演となるサザンオールスターズをはじめ、Coccoがくるりなどのメンバーと結成した新バンド、SINGER SONGER、坂本龍一など、貴重な顔ぶれがずらり。例年以上に広い年齢層で賑わうことになりそうだ。

ロッキング・オンの企画による邦人アーティストのロック・フェスティバル“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”は、2000年からスタートしている。2年目から3日間にスケール・アップし、例年賑わいを増してきたこのフェスは、昨年には全日がソールド・アウトになるなど、圧倒的な動員を記録している。しかもそれを経た今年は、今までにないラインナップで、さらなるチャレンジを行う年となった。

そもそも邦人アーティストに特化したこのロック・フェスティバルは、新陳代謝の激しいシーンの様子を反映しているため、入場者も比較的若い層が中心となってきた。しかし今年の“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”に出演する顔ぶれには、なんと22年ぶりの野外フェス出演となるサザンオールスターズ、さらに10年ぶりにバンド編成でのツアーを行う坂本龍一など、ベテラン・アーティストも名を連ねており、これまでにないバリエーションを打ち出しているのである。

他にもCoccoがくるりなどのメンバーと結成した新バンドのSINGER SONGER、久々に活動を再開した真心ブラザーズ、奥田民生とSPARKS GO GOが合体して15年ぶりに期間限定で活動するTHE BAND HAS NO NAMEなど、キャリアを重ねつつ新たな動きを見せている顔ぶれのライブを見ることができるのも嬉しいし、若手でもスパルタローカルズ、フジファブリックといった実力派の初登場が増えている。
　
こうしたラインナップから見て、今回のこのフェスの会場も、例年以上に様々な年齢層のオーディエンスで賑わうこととなるのは、まず間違いない。自分が応援するアーティストの演奏を楽しむのはもちろんだが、日本のロックというテーマを軸に、今まで知らなかったジェネレーションのカルチャーを体感するのも、こうしたフェスティバルならではの楽しみ方といえるだろう。