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洋楽
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ                     (2006/12/1)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

今年の「FUJI ROCK」でもメイン・アクトとして充実したステージを繰り広げてくれたレッド・ホット・チリ・ペッパーズの単独来日公演が決定。最新アルバム『ステイディアム・アーケイディアム』の収録曲『スノー』が、映画『デスノートthe Last name』の主題歌としてシングル化されたこともあって、さらに幅広い層の注目を集めそうだ。

今年のフジロック・フェスティバルで最大の目玉となったアーティストは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズだった。それは単純に彼らの人気が凄いからだけでなく現在のバンドの状態が素晴らしいということも大きい。

まず今年5月に彼らがリリースしたアルバム『ステイディアム・アーケイディアム』は、なんとスタジオ・レコーディングで2枚組、全28曲という大作。これは彼らのクリエイティビティが、かつてなく充実していることを示している。そしてこのアルバムの中で大活躍を果たしているのが、ギターのジョン・フルシアンテだ。彼は元々ドラッグのトラブルで他界したヒレル・スロヴァク、後任のデュエイン“ブラックバード”マクナイトに代わって80年代後半に加入しているが、'92年の日本ツアー中に精神のバランスを崩して脱退。バンドは元ジェーンズ・アディクションのデイヴ・ナヴァロを後任に迎えて活動を継続するが、ドラッグ中毒で生死の境をさまよっていたジョンが社会復帰するためのサポートをしたのは、かつてヒレルをドラッグで失った悲しい過去を繰り返してはならないと考えたベースのフリーだった。そしてその甲斐あって立ち直ったジョンは、'98年の『カリフォルニケイション』でグループに復帰。その後の彼は本来持っていた才能を全開にし、2002年の『バイ・ザ・ウェイ』では、コーラスのアイデアなどを提案し、ファンキーなミクスチャー・サウンドを基調としてきたバンドに、歌ものとしての魅力を付加。2004年には6ヶ月連続でソロ・アルバムをリリースするという、異常なまでに精力的な動きを見せるようになる。

こうした経緯を経て到着した『ステイディアム・アーケイディアム』は、バンドのチームワークも最高潮にあることを示している。今回の来日公演では多くの苦難を乗り越えた者ならではの強さを示してくれるに違いない。


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