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洋楽
PUNKSPRING 07                           (2007/1/26)
PUNKSPRING 07





昨年の春にはじめて開催されたロック・フェスティバル“PUNKSPRING”が、今年も行われることになった。タイトルが示す通りパンク系のアーティストを中心とするラインナップだが、すでにベテランというに充分なキャリアを持つトイ・ドールズから、邦人のELLEGARDENやマキシマム ザ ホルモンなど、パンクの広がりと深みが味わえる濃厚な顔ぶれだ。

ロック・フェスティバルが夏の風物詩として定着してから10年にもなるが、最近は年末年始の“COUNTDOWN JAPAN”など、夏だけでなくオフタイムを充実できるさまざまなタイミングのイベントが増えてきた。昨年4月1日に幕張メッセで初めて開催された“PUNKSPRING”は、その名の通り春のロック・フェスの可能性を開拓した企画で、今年も第2回目が行われることになった。

このフェスのもうひとつの特徴は、パンクというジャンルに特化したラインナップで構成されていることで、明確な音楽性を打ち出すことで開催されるフェスが多様化してきた状況に対応するものとなっている。第1回目の昨年は「MOUNTAIN STAGE」と「OCEAN STAGE」の2ステージが隣同士に並び、順番にライブを展開していく形式で、時間をめいっぱい有効に使えるような構成がなされていた。しかも演奏も激しいスタイルのものが多く、体力を使う観客のために、ステージの近くに広い観客用休憩スペースが設けられ、自分のペースでステージを見ることができるようになっていたのも、このフェスの持ち味を活かすための工夫といえる。2回目となる今回は、こうしたフェスの方向性をさらに練り上げた内容となる模様だ。

またこのフェスを語る上で確認しておきたいのは、パンクという発想の意味あいだ。一般的にはパンクというと、若者というイメージが強いかも知れない。だが70年代後半にパンク・ムーブメントが起きてから、すでに30年もの時間が経過しており、そうした歴史の蓄積は、幅広い層にパンクの発想を根付かせている。ベテランの域に達しているトイ・ドールズから若手までが登場する今回のラインナップも、そうした流れを反映したもの。きっと会場ではエキサイティングなステージの連続から、パンクの浸透度の広さと深みが感じられることだろう。


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