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J-POP・ロック
岡村靖幸                                   (2007/8/17)
岡村靖幸

今年3月の“AP BANG! 東京環境会議 vol.1”で、久々に公の場所に登場し、9月5日にリリースする3年ぶりの新曲『はっきりもっと勇敢になって』で、いよいよ本格的な復活を遂げる岡村靖幸。秋から“告白”と銘打ったツアーを開始する。激動の季節をくぐり抜けた彼が、今客席に届けたいものはいったい何か、しっかりとチェックしたい。

巨大な才能を持つアーティストの中には、そのエネルギーに自ら苛まれるケースも少なくない。岡村靖幸はまさにそうした意味では、自分の才能に蝕まれて苦難の季節を送ってきたアーティストといえるだろう。

80年代半ばにソングライターとして頭角を現した彼は、渡辺美里、吉川晃司、鈴木雅之らに楽曲を提供。その後、1986年にシングル『OUT OF BLUE』でシンガーとしてのデビューを果たしている。プリンスの影響を強く感じさせるファンキーなサウンドとエロチシズムに満ちた歌詞の世界観で、当時のシーンに多大な衝撃を与え、瞬く間にビッグ・ネームの仲間入りを果たした。

アルバムも1987年のファースト『yellow』以降、『DATE』『靖幸』『家庭教師』と年に1枚のペースで順調にリリースを続けてきたが、90年代に入ると、自らが要求する水準が高すぎたためか急激にペース・ダウン。1995年の『禁じられた生きがい』の次は、2004年にようやく『Me-imi』を発表し、本格的な活動再開かと思われた翌2005年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、再び沈黙期間に入った。

こうした紆余曲折を経た彼が、再び公の場所に登場したのは今年3月の“AP BANG! 東京環境会議 vol.1”。『カルアミルク』『ア・チ・チ・チ』『聖書(バイブル)』『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』の4曲を披露し、Mr.Childrenの桜井和寿、及川光博、スガ シカオ、平井堅など、最前線で活躍している多くの人気アーティストからリスペクトを受け、完全復活を望まれている存在感を露にした。

そして9月5日には3年ぶりの新曲『はっきりもっと勇敢になって』のリリースも伝えられ、今回は秋のツアー“告白”のチケットが、いよいよ発売開始となる。深い闇をくぐり抜けた現在の彼ならではの、心身ともにスケール・アップした境地に期待したい。


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