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J-POP・ロック
長渕剛                                    (2007/10/12)
長渕剛

昨年他界した父親に捧げるナンバーを軸に構成した、4年ぶりのニュー・アルバム『Come on Stand up!』を5月に発表。それを携え、9月のさいたまスーパーアリーナからスタートした長渕剛のアリーナ・ツアーの追加公演が、師走の国立代々木競技場2DAYSとして決定。過剰なテンションが炸裂する圧倒的なステージをこの機会に堪能したい。

1977年に『雨の嵐山』でデビューした長渕剛にとって、今年はデビュー30周年という記念すべき年にあたる。しかし今年の彼のスケジュールには、そうしたタイミングを祝うセレモニーめいたイベントはない。今年の彼は5月に最新アルバム『Come on Stand up!』をリリース。6月から7月にかけては、彼自身初となる女性限定ライブ“Lady's Night2007-Acoustic-”を行い、秋になってからは9月のさいたまスーパーアリーナからスタートしたアリーナ・ツアーを展開しているところだ。そして今回、その追加公演が、師走の国立代々木競技場2DAYSとして決定した。

今回のニュー・アルバムは、オリジナルとしては前作『Keep On Fighting』から、実に4年ぶりにあたるものだが、このアルバムの軸をなしているのは、昨年他界した彼自身の父親のことを歌ったナンバーだ。彼にとっての父親は、親であると同時に、長渕の音楽についても大きな影響を与えたあまりにも特別な存在だったこともあって、非常に濃厚なエモーションが込められたものとなっている。

元々彼のライブ・パフォーマンスや作品のスタイルは、過剰すぎるほどのテンションでオーディエンスを圧倒することで知られているが、それは本人のライフ・スタイルと直結したものである。時にはそのテンションが社会性に抵触して、スキャンダルの餌食にされたことも何回かあるが、そうしたリスクを背負う代わりに、裏表の無い切実なリアリティを放っている。ある意味で表現者としての業を背負ったパーソナリティ自体を、広く世の中に認知されている稀有な例といえるだろう。見方によってはエキセントリックにも映りかねない表現の仕方が、強烈な説得力を持つのは、まさにライブという場ならでは。そうした独特の磁場に包まれた会場の空気感ごと、全身で体験してみよう。


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