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モトリー・クルー
モトリー・クルー 写真
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80年代に猛威をふるったLAメタル・シーンの代表グループが、ヴィンス・ニール、ニッキー・シックス、トミー・リー、ミック・マーズという最強のオリジナル・メンバーでワールド・ツアーを開始した。様々な紆余曲折を経てきたビッグ・ネームが繰り広げるワールド・ツアーだけに、長く語り伝えられる特別なステージとなるだろう。

ハード・ロック〜ヘビー・メタルの歴史の中で、80年代はLAメタルの時代だった。そしてその代表グループとして大成功を収めたのが、モトリー・クルーだ。しかし彼らのキャリアは、そのワイルドなイメージそのままに、常に破滅すれすれの際どいものでもあった。

ボーカルのヴィンス・ニール、ベースのニッキー・シックス、ドラムスのトミー・リー、ギターのミック・マーズという4人編成で82年にデビューしたモトリー・クルーは、ポップなメロディを豪快かつハードに展開するサウンドで人気を集めていった。そのピークといえるのが、89年9月にリリースし、初の全米ナンバー1を獲得した5枚目のアルバム『ドクター・フィールグッド』の時期である。

しかし、いわゆるロックンローラーのイメージそのものの危険なライフ・スタイルを持つ彼らは、傍目には順調に見えた時期でも、ヴィンスが交通事故を起こしたり、ニッキーがドラッグで仮死状態になったりと、様々なトラブルを抱えていた。
 
そうした中で商業的に大成功の渦中にあった彼らは、なんとボーカルのヴィンスを解雇。後任のボーカリストにジョン・コラビを迎え、グランジよりのアプローチを行うもののセールスはかんばしくなく、結局97年にヴィンスが復帰している。しかし99年にはドラムスのトミー・リーが脱退。新ドラマーにランディ・カステロが加入し、2001年に活動休止を宣言した後にはそのランディが死去している。

こうした経緯を経て、2004年に彼らは再びトミーを含むオリジナル・メンバーで再結成し、ワールド・ツアーを行うと発表した。今回の来日はその一環となるもので、黄金時代の4人を見る貴重な機会となる。波瀾万丈の歴史の節目を飾るにふさわしい華やかなライブ・パフォーマンスは、後々まで語り継がれていくことになるだろう。



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