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メガデス                                   (2007/8/24)
メガデス

2004年の『ザ・システム・ハズ・フェイルド』で復活を遂げたヘビー・メタルの重鎮グループ、メガデスが、最新作『ユナイテッド・アボミネイションズ』を携えて来日する。80年代から異彩を放ち続けてきたカリスマ的なフロントマン、デイヴ・ムステインを中心に、アグレッシブなギター・サウンドを身上とする本領を発揮してくれる。

メガデスの歴史はそのままギターとボーカルを担当するフロントマン、デイヴ・ムステインの歴史でもある。アルバム・デビューする直前にメタリカとたもとを分かったデイヴ・ムステインにより1983年に結成された彼らは、高度な音楽理論と社会的なメッセージ性を持つ歌詞で、“インテレクチュアル・スラッシュ”と呼ばれる独自のスタイルを確立。1992年に発表した5作目『破滅へのカウントダウン』は、全米のアルバム・チャートで初登場2位を記録し、プラチナ・ディスクを獲得するヒットとなった。

しかしその前から彼らには絶えずアルコール、ドラッグ、マネージメントなどの問題が付きまとっており、メンバー・チェンジも目まぐるしく繰り返されてきた。21世紀に入ってからは、2001年に『ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー』をリリースし、7月には9度目の来日公演も大盛況のうちに終えたが、このアルバムを発表した後、デイヴは突然、上腕骨の神経障害を理由にグループからの脱退を表明し、事実上の解散状態となってしまう。

2004年にはジミー・スロース(b)、ヴィニー・カリウタ(ds)というセッション・ミュージシャンを起用し、デイヴのソロに近い形態で『ザ・システム・ハズ・フェイルド』をリリース。当初はツアーの終了と共にバンドの歴史にピリオドを打つつもりだったが、あまりにも熱狂的なファンの反応を目の当たりにしてデイヴは考えを改め、『狂乱の歴史〜グレイテスト・ヒッツ』を発表して過去を集大成した後、昨年新たにROADRUNNER RECORDSと契約を交わし、今年5月に最新作『ユナイテッド・アボミネイションズ』をリリースしている。

結成当初から波瀾万丈の歴史を歩んできたメガデスだが、現在の彼らは、まさに新たなサイクルに突入したところ。今回の来日ではそんな意欲を存分にアピールしてくれるに違いない。


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