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洋楽
マライア・キャリー                            (2006/6/23)
マライア・キャリー

全世界で900万枚のビッグ・セールスを記録した最新アルバム『MIMI』を携え、8月から“The Adventures Of Mimi : The Voice, The Hits, The Tour”をアメリカでスタートさせるマライア・キャリーが、この秋に3年ぶり5度目の来日ツアーを行う。過去の曲を新たに作り上げるというコンセプトのもと、豪華な選曲で楽しませてくれる。

1990年のデビュー曲「ビジョン・オブ・ラヴ」で全米ナンバー1を獲得して以来、11年間連続で毎年1位を獲得。グラミー賞、アメリカン・ミュージック・アウォーズ、ビルボード・ミュージック・アウォーズ、ソウル・トレイン・アウォーズ、ワールド・ミュージック・アウォーズなど、数え切れないほどの栄冠を手にしてきたスーパースターが、マライア・キャリーだ。

そしてそんな彼女が昨年リリースした最新アルバムの『MIMI』は、これまでのキャリアの中でも特別な意味あいを持つ作品だ。まず全世界で900万枚のビッグ・セールスを記録し、改めて大物ぶりを知らしめたというのもあるが、MIMIとは彼女のプライベートなニックネームであり、アルバムの原題である『The Emancipation Of Mimi』とは、そうした自分本来のキャラクター性を作品の中で解放するということを意味している。彼女のようなワールド・ワイドなスケールのスターともなれば、パブリック・イメージと内面との葛藤に苦労することが多いのは、ある意味で宿命ともいえる。しかし現在のマライア・キャリーは、そうした環境をもニュートラルに受け入れる精神的なしなやかささえも獲得しているという意味で、まさに絶好調というべきであろう。

そんな彼女が8月からスタートする“The Adventures Of Mimi : The Voice, The Hits, The Tour”は、単純に新作を中心とするものではなく、過去の曲を新たに作り上げるというコンセプトのもとに展開する。それだけに3年ぶり5度目の来日となるこの秋のジャパン・ツアーでは、多数ある全米ナンバー1ヒットも盛り込みつつ、新たな境地に達している現在の心境を反映させたアレンジでのライブ・パフォーマンスを見せてくれるはず。質量ともに充実しまくった公演となるに違いない。


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