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洋楽
ザ・ラーズ
ザ・ラーズ 写真


90年代以降のUKロックに大きな影響を与えながらも、アルバムは一枚しか残さずに解散してしまった悲運のロック・グループ、ザ・ラーズ。すでに“SUMMER SONIC 05” での再結成ライブが、大反響を巻き起こしている中、東京と大阪でそれぞれ一回ずつ の単独公演が決定した。ミュージシャンズ・ミュージシャンの真価をこの機会に体感 せよ。

一般的な知名度よりもミュージシャンからの評価が上回るアーティストのことを、ミュージシャンズ・ミュージシャンと呼ぶ。そして80年代以降のブリティッシュ・ロックに目を向けてみた時、ザ・ラーズほどそうした呼び方が似合うグループもなかなかいないのではないだろうか。例えばノエル・ギャラガーは、オアシスでデビューした頃に「ザ・ラーズが始めたことを継続したい」と公言するほどの熱烈な支持者であることが知られている。

ザ・ラーズは86年にボーカル&ギターのリー・メイヴァースとボーカル&ベースの ジョン・パワーを中心に、リバプールで結成。楽曲の良さは、かなり早い時期から評判となり、特に88年にシングルで発表した「ゼア・シー・ゴーズ」は、彼らの名前を広めた名曲として語り伝えられている。ザ・ラーズの楽曲の魅力をあえて一言で語るなら、マージー・ビートの普遍的な魅力をパンク以降の世代感覚で追求した点であり、オアシスの音楽性をご存知の方なら、その影響がいかに大きなものか分かるだろう。
 
90年にリリースした唯一のアルバム『ラーズ』も、こうした音楽性の評価は高く、ビートルズやスミスを引き合いに出して、国民的な人気グループになることを期待されるほどだった。しかし本作が発表された時には、すでにメンバーとレコード会社の間でアルバムを制作する環境を巡る深刻な対立が起きており、結局セカンド・アルバムの制作途中でバンドは解散してしまう。その後ジョンは、キャストでの活躍などでシーンを賑わせたが、ソングライターであるリーは隠遁状態となっていた。
 
そんな彼らが再結成し、“SUMMER SONIC 05”に参加するというニュースは大きな反響を巻き起こしたが、さらに東京と大阪でそれぞれ一回ずつの単独公演が実現することとなった。これはまさに千載一遇のチャンスの到来だ。

 



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