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メジャー・デビュー10周年を迎える来年のプレ・アニバーサリー企画として、毎月25日を“キリンデー”と銘打ち、配信限定シングルの連続リリースを今月から開始したキリンジ。そんな新曲群を携えてのライブが、初秋の日比谷野外音楽堂で行われることに決定した。洗練されたアレンジの妙味を、爽やかな野外の空気の中で満喫しよう。
堀込泰行と堀込高樹の兄弟によるキリンジは、1996年10月に結成され、シングル『キリンジ』で翌'97年5月にインディーズ・デビュー。'98年にはワーナーミュージック・ジャパンからメジャー・デビューを果たしている。
彼らはそれぞれに作詞作曲を行うシンガー・ソングライターでもあり、2005年6月には堀込泰行が、馬の骨という名義でソロ・デビュー、11月には堀込高樹もソロ・デビューを果たしている。そんな才能同士が、互いに楽曲を持ち寄ったり、作詞と作曲で分業したり、さらに兄弟ならではのハーモニーを聴かせることで、クオリティを高めると同時に作風の広がりを出すことができるのが強みと言える。
キリンジの作風は、スティーリィ・ダンなどに共通する高度な和声感覚を発揮したソフィスティケートされたサウンドに、親しみやすい日本語詞を組み合わせるのが最大の特徴だ。ただしそうした基本的な構造は、初期から一貫しているが、2004年の『SINGLES BEST 〜Archives〜』でサイクルの節目とし、昨年はそれぞれがソロ・デビュー、そして10月に約3年ぶりにリリースされた現時点での最新アルバム『DODECAGON』では、かつてなくエレクトリックな質感が増しており、響きの部分で新たな境地を開拓していこうという意欲をアピールしてくれた。
来年はそんな彼らにとってデビュー10周年という記念すべき年になるが、今年はプレ・アニバーサリー企画として、毎月25日を“キリンデー”と銘打ち、今月に発表した『君のことだよ』を第1弾とする配信限定シングルの連続リリースをスタートさせたばかり。これからは毎月続々と新曲が届けられることになる。そしてそんな新曲群を携えてのライブが、初秋の日比谷野外音楽堂で行われることに決定。新たなサイクルに臨む彼らの意欲的な姿勢を、爽やかな野外の空気の中で目撃する絶好の機会となるはずだ。
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