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 ジューダス・プリースト
ジューダス・プリ−スト写真
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黄金時代を築いたボーカルのロブ・ハルフォードが2003年に復帰し、大きな注目を集めているブリティッシュ・ヘビー・メタルの代表グループ。今回はそのラインナップでレコーディングされたニュー・アルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』を携えての来日公演とあって、王者の完全復活を印象付けるステージとなるはずだ。

1972年に結成され、74年に『ロッカ・ローラ』でアルバム・デビューを果たしたジューダス・プリーストは、ブリティッシュ・ロック・シーンの中で、ロック・クラシックス時代のハード・ロックの一翼を担う形で登場し、現在のヘビー・メタルというスタイルを完成させたベテラン・グループだ。すでに30年を越す歴史の中で、彼らは72年の『運命の翼』、80年の『ブリティッシュ・スティール』、84年の『背徳の掟』、90年の『ペインキラー』など、数多くの傑作を生み出してきたが、90年代以降の状況は決して順調といえるものではなかった。
 
その原因はハイトーンと低音を巧みに使い分けるボーカリスト、ロブ・ハルフォードの脱退。その後の彼らは解散の危機を乗り越え、後任のボーカリストにティム“リパー”オーウェンズを迎えて活動を継続。97年に『ジャギュレイター』、2000年に『デモリッション』というオリジナル・アルバムをリリースしたものの、セールスは黄金時代と較べてみると、決して満足のいくものではなかった。
 
しかし2003年になって、ロブ・ハルフォードがグループに復帰。昨年のツアーで大きな話題を集めた後、15年ぶりに彼のボーカルで制作されたアルバムが、今年2月にリリースされた最新作『エンジェル・オブ・リトリビューション』だ。このアルバムにおける彼らは、サウンドはもちろんのこと、歌詞やアート・ワークなど、様々な面で黄金時代のイメージを連想させるシグナルを放っている。そこから感じとれるのは、偉大すぎる過去の業績をプレッシャーとすることなく受け入れ、さらなる未来を築いていこうという精神的な絆の強さだ。すでにスタートしているワールド・ツアーでは、長らく演奏されていなかった数々の名曲も披露されているとあって、今回の来日公演が、長い歴史を凝縮した濃密なものとなることは間違いない。



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