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洋楽
ジェームス・ブラウン                     (2006/01/06)
ELLEGARDEN

1956年のデビュー以来、実に50年ものキャリアを持つ巨人が来日! ブラック・ミュージックはもちろんのこと、ロックからワールド・ミュージックにいたるまで、まさに世界中の音楽に多大な影響を与えてきた、超大物ならではの無敵のライブ・パフォーマンスは、世代を越えた説得力を放つ。あらゆる音楽ファンにお薦めできる強力な公演だ。

JBというイニシャルだけで、世界中に通じてしまうビッグ・ネーム、ジェームス・ブラウンは、1956年に「プリーズ・プリーズ・プリーズ」でデビュー。2006年はじつにそのデビューから50年というキャリアを持つ、ベテラン中のベテランである。とはいえ彼の凄いところは、そうしたキャリアの長さよりも、他のアーティストに与えた影響力の強さにある。“ソウルのゴッドファーザー”など、彼に付けられたニックネームが多々あるのも、その影響力の大きさの証といえるだろう。

彼がそこまで大きな影響力を持ったポイントは、何といてもリズムの革新であった。最初期の彼の得意技は、泣きのバラード・タイプのR&B。しかしそれにとどまらず、ダンサブルなナンバーで独創的なサウンドを模索するようになり、60年代半ばからファンキー・ソウルと呼ばれるスタイルを打ち出すようになり、70年代のブラック・ミュージックの主役ともいうべきファンク・ミュージックを完成させる。

それをブラック・ミュージックの世界で展開したのは、JBズの中心メンバーだったブーツィー・コリンズが参加したPファンクだったが、ワン・コードで延々と呪術的なグルーブを繰り広げるJBの影響は、ナイジェリアのフェラ・クティなど、ワールド・ミュージックの世界にも及び、ロックの世界にもリズムのバリエーションを与えたのみならず、その後に台頭してきたヒップホップ勢からも深い愛情とリスペクトを受け、現在に至っている。

彼のステージは、そうしたディープな音楽性に基づいている一方で、エンタテインメント精神豊かな演出も凝らし、場内を熱狂的な一体感に誘っていく強烈なもの。世代やジャンルを越えアピールするライブ・パフォーマンスは、まさにあらゆる音楽ファンにお薦めしたい。


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