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J-POP・ロック
氷室京介                                     (2006/12/8)
氷室京介

前作『FOLLOW THE WIND』から3年4ヵ月ぶりとなるニュー・アルバム『IN THE MOOD』を12月20日にリリースする氷室京介が、2月から全国ツアーをスタート! 80年代以降の日本のロックのメイン・ストリームを疾走し続けてきた彼が、新たなステップに突入した意気込みを、スケールの大きなライブ・パフォーマンスでアピールしてくれる。

日本のロックの歴史の中で、氷室京介は特別な存在感を放ち君臨するボーカリストである。それは彼がシーンに登場したBOOWYというグループが、あまりにも画期的な業績を収めたからだ。1982年にアルバム・デビューし、'88年に東京ドームで解散したこのグループの歩みは、まさに日本のロックがメジャー化していったプロセスと一致している。つまりBOOWYの歴史は、日本のロック・シーンが拡大してきた流れをそのまま象徴するものとなっているのだ。

氷室はバンドの解散と同時にソロ・アーティストとしてのキャリアをスタートさせてから、すでに長い時が流れた。その後、彼に影響を受けたアーティストも続々と登場してきたが、氷室はバンド時代とソロとなってからの作品にきっぱりとした区別を付けてきた。それはバンドで築き上げた業績に依存することなく、ソロ・アーティストとしてのキャリアを培っていこうとする意志の現れと見ることもできるだろう。

ただし前作『FOLLOW THE WIND』をリリースしてから、今回のニュー・アルバム『IN THE MOOD』までの3年4ヵ月の間に、氷室は大きな節目を迎えている。そのひとつは、2004年8月22日東京ドームで行われた、一夜限りのスペシャルGIG“21st Century Boowys VS Himuro”だ。この場で氷室はバンド時代からソロ最新曲までを披露し、自分の原点を再確認している。さらに今年の夏にはそのBOOWYに憧れていたGLAYとのコラボレーション・シングル『ANSWER』をリリースし、両者のジョイント・ライブを行ったのも記憶に新しいところ。いずれも異例のことだが、これらの動きはいずれも現在の氷室が、過去の呪縛から解き放たれた境地にいることを意味している。それを経てリリースされる待望のニュー・アルバムを携えて展開する来年のツアーは、まさに氷室の新たなサイクルの幕開けとなるに違いない。


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