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J-POP・ロック
EGO-WRAPPIN’                               (2006/5/19)
EGO-WRAPPIN’

結成10周年を迎えたEGO-WRAPPIN'が、5月17日(水)リリースのニュー・アルバム『ON THE ROCKS!』を携えてツアーを開始する。今回は中納良恵のディープなボーカルを、極めてポップなサウンドで聴かせており、内田直之のエンジニアリングとの相性もばっちりとあって、独創的なライブ・パフォーマンスにも磨きをかけてくれるに違いない。

ボーカルの中納良恵とギターの森雅樹からなるEGO-WRAPPIN'の登場は実に衝撃的だった。ジャズと歌謡曲が不可分だった時代を彷彿させるノスタルジックなサウンドを聴かせるアーティストは、彼らの前にもいなかったわけではないが、EGO-WRAPPIN'の場合は、それをクラブ・ミュージック以降のオープンな感覚を前提に、マニアックなイメージで聴かせるのはなく、ポピュラー音楽の普遍的な魅力を現代に体現するナチュラルかつ真摯なスタンスで打ち出していたのである。

彼らの存在が広く世の中の注目を集めるようになったのは21世紀に入ってからのことだったが、それ以前から地道な活動を繰り広げてきており、今年は結成10周年という記念すべき年にあたる。その間に彼らが行ってきた追い求めてきたのは、特定の様式ではなく、時の流れにも風化しないような強度を持った親しみやすい音楽性だったといっていいだろう。

そして5月17日(水)にリリースされたばかりのニュー・アルバム『ON THE ROCKS!』は、“口ずさめる歌”をテーマに制作されたもので、これまでの彼らの作品の中でも極めてポップな仕上がりとなっている。エンジニアには内田直之を迎えており、細部の繊細な響きも大切にしているが、むしろ楽曲全体としては、骨太なまでの逞しさを持ったポップなアルバムといっていいだろう。

このアルバムに連動するライブは、まず5月末に東京、名古屋、大阪のCLUB QUATTROを回り、翌6月から全国ツアーという予定になっている。中納のディープなボーカルとジャジーな演奏も得意とする森のギターを前面に据えながらも、ステージの本当の主役は骨太なポップさに満ちた楽曲そのものといった趣の正攻法のパフォーマンスで、10年間の蓄積をアピールしてくれるはずだ。


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