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ダイナソーJr.                                    (2005/12/9)
ダイナソーJr.


80年代半ばから米国のオルタナ・シーンの草分け的な存在として活躍してきたダイナソーJr.が、オリジナル・メンバーで再結成! 今年のフジロックでもその凄みを見せてくれた彼らが、来春に単独で来日する。爆音ギター・ヒーロー、J.マスシスのノイジーかつメロディアスな演奏と、哀感に満ちたボーカルを軸にしたステージを堪能しよう。

アメリカのオルタナティブ・シーンが大々的に注目されるきっかけは、91年にリリースされたニルヴァーナの『ネヴァーマインド』による大々的なブレイクだった。だがすでに80年代半ばからアメリカではカレッジ・チャートが、それまでのオーバーグラウンド・シーンとは異なる潮流の指標として注目されるようになっていた。ギター&ボーカルのJ.マスキス、ベースのルー・バーロウ、ドラムスのマーフからなるダイナソーJr.が、米国有数のカレッジ・タウンであるボストンからデビューしたのは85年。まさにそうした渦中の出来事だった。

最初期はダイナソーと名乗っていた彼らだが、同名のバンドがいたため、すぐにダイナソーJr.に改名。3枚のアルバムをリリースした後、オルタナ・シーンの台頭の先陣を切る形で91年の『グリーン・マインド』以降は、メジャーに活動の拠点を移している。しかしその頃からメンバーの脱退などもあり、徐々にバンドというよりはJ.マスシスのプロジェクトのような形態へと変化していき、97年の『HAND IT OVER』を最後に解散。その後はJ.マスシス+ザ・フォグという名義を使ったりもしていたが、実質的にはソロに近い形の活動となり、今年もソロ・アルバム『J & Friends Sing and Chant for Amma』を発表している。

しかしそれと並行して今年になってダイナソーJr.は、デビュー時のオリジナル・メンバーにより復活。フジロックにも登場してファンの喝采を浴びた。そして今回決定したのが、来春の単独来日公演だ。いずれにしてもJ.マスシスの爆音ギターと脱力ボーカルが要であることには変わりはないが、初期のアルバムがリイシューされたこともあり、当時の瑞々しいモードに入った彼らが、メンバー間の確執を乗り越えていっしょに行うステージとなるだけに、バンド・マジックの再来に期待したいところだ


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