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洋楽
コールドプレイ                              (2006/03/10)
コールドプレイ

2000年7月に全英チャートで初登場1位を記録したファースト・アルバム『パラシューツ』を発表して以来、突出した人気を誇る四人組、コールドプレイ。その圧倒的なステージは、サマーソニックやフジロックなどのフェスで披露してきたが、“TWISTED LOGIC TOUR 2006”と銘打たれた今回は、いよいよ彼らにとって初めての単独ジャパン・ツアーとなる。

21世紀の現在において、ロックの王道という言葉は、70年代のロック・クラシックスにリンクする形で使われることがほとんどだ。なぜなら80年前後のパンク〜ニュー・ウェイブの勃興以降、ロックの新しい潮流は、最新のテクノロジーとの取り組み、マルチ・ジャンルなミクスチャー、そして先行世代が思いつかなかったエキセントリックなアイデアやサウンド・アプローチを挑むところから生まれることが多かったからである。

そんな中で2000年7月に全英チャートで初登場1位を記録した『パラシューツ』で、アルバム・デビューを果たしたコールドプレイは、王道という言葉を体現しつつ、21世紀のロック・シーンにおける最前線を疾走するという稀有な存在といえる。彼らのサウンドは、U2、エコー&バニーメンといった80年代以降のギター・バンドのスタイルを踏襲しているのと同時に、ビートルズのようなロック・クラシックスの影響も受けている。

こうしたバランスの良さは、えてして優等生的というありがたくないレッテルを貼られてしまうことが多いが、コールドプレイの場合は、楽曲のクオリティとプロダクションの緻密さを武器に、そんなものいいを受け付けない圧倒的な存在感を確立。しかもイギリスだけでなくアメリカにおいてもしっかりとした人気を獲得したのである。

すでに彼らはサマーソニックやフジロックなどのサマー・フェスティバルで日本にもやってきており、その並外れた大物ぶりは、十分に印象付けている。しかし今回決定したのは、“TWISTED LOGIC TOUR 2006”と銘打たれた単独ジャパン・ツアー。つまりサウンド・プロダクション同様に精緻な工夫を凝らした演出で、彼らが日本のファンの前でステージを展開するのは、これが初めてなのだ。21世紀の王道の凄みを、思う存分発揮する公演となるに違いない。


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