@ぴあTOPへ戻る @電子チケットぴあTOPへ戻る
@ぴあ特集コラム

J-POP・ロック
クラムボン                                    (2006/4/28)
クラムボン

このところ課外活動が目立っていた原田郁子、ミト、伊藤大助からなるクラムボンが、いよいよ本格的な活動を再開。5月31日には初のカバー・アルバム『LOVER ALBUM』を発表し、全国ツアー“cover, lover and tour”も6月から7月にかけて展開する。存在感は常に示してきただけに、久々にじっくりと体験する機会をお見逃しなく。

クラムボンはピアノの原田郁子、ベースのミト、ドラムスの伊藤大助からなるトリオだが、最近はグループ本体以外での活動が目立っていた。

原田はソロ名義での活動の他、ポラリスのオオヤユウスケ、ハナレグミの永積タカシとohanaを結成し、アルバム『オハナ百景』を3月にリリースしたばかり。ミトと伊藤大助は、Nathalie Wiseの斉藤哲也とのピアノ・トリオ、FOSSA MAGNAの他、ミトのソロ・プロジェクトであるdot i/o(ドット・アイオー)、伊藤はASHとのデュオLOTUS GUITARやドラマーのオータコージとインプロ・ユニットThe Sun calls Starsも結成するなど、彼らのネットワークは加速的な勢いで広がってきた。

そんな彼らが5月31日にリリースする『LOVER ALBUM』は、初のカバー・アルバム。選曲はビートルズ、ザ・バンドといったロックの王道をはじめ、ジャズ・ロックのソフト・マシーン、さらに邦楽ではYMO、矢野顕子、フッシュマンズ、SUPER BUTTER DOG、おおはた雄一など、ビッグネームから直接の交流があるアーティストまで、じつにバラエティ豊かなものとなっている。

こうしたラインナップを見ていて気づかされるのは、彼らのバンド外活動での交流の広がりと共通するムードだ。クラムボンというバンドとしての形は大事にしながらも、そこに縛られることなく、まるでインターネットのリンクのように交流を広げることで、ジャンルにも時代にもとらわれない音楽の普遍的な高みに向かって合流していくかのようなスタンスは、運命共同体的なバンドのイメージとは異なる新しい気運を感じさせる。

今回のツアーでは、そうしたクラムボンらしさに満ちたアティチュードで、カバー曲も多数披露してくれるに違いない。


前に戻る ページトップ

Copyright (C) 2007 PIA Corporation. All Rights Reserved.