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洋楽
クリスティーナ・アギレラ                         (2007/4/6)
クリスティーナ・アギレラ

'99年のデビュー以来、グラミー賞を4回にわたって受賞し、その才能を知らしめてきたクリスティーナ・アギレラ。昨年リリースした4年振りの『バック・トゥ・ベーシックス』は、DJプレミア、リンダ・ペリーらをプロデューサーに迎えた2枚組の大作で、創作のパワーの高まりをアピールしただけに、ステージのクオリティも期待大だ。

クリスティーナ・アギレラは、'99年にリリースしたファースト・アルバム『クリスティーナ・アギレラ』から3枚の全米ナンバー1ヒット・シングルを生むという、さっそうとしたデビューを果たしている。この時期の彼女は、ハイティーンだったこともあって、ポップ・アイドルとしてのイメージを進んで引き受けていた。

しかし'02年に発表したセカンド『ストリップト』では、マネージメントも変え、スタッフにも彼女のよき理解者とであるリンダ・ペリーや、サウンド面でのパートナーとなるスコット・ストーチなどを迎え入れていく。作品のテイストも、彼女自身が目撃したドメステイック・バイオレンスから受けた心の痛みを歌うなど、賛否両論を浴びながらもより自分の内面に踏み込んだ表現方法を果敢に開拓。その結果、ポップ・アイドルのイメージを脱皮してクリエイティブなアーティストとしての地位を手中にする。

現在の時点での彼女の最新アルバムは、'06年にリリースされた『バック・トゥ・ベーシックス』だ。前作から4年というインターバルはあったが、この間'05年に結婚したこともあり、キャリア全体を通してみると、彼女は音楽活動に没頭できる環境を着実に整えてきたことが分かる。本作では前述したリンダ・ペリーの他、DJプレミアもプロデューサーに迎え、実にバラエティ豊かな楽曲を収めた2枚組の大作となっているのも、そうした充実ぶりの反映と見て良いだろう。

卓越した歌唱力はもちろんのこと、自分のビジョンを実現させるための確固たる意志を持ち、周囲を驚かすほどのペースで、きちんをそれを成し遂げる彼女の姿勢は、21世紀の女性アーティストの座標軸と言っても良いだろう。今回の来日公演も、そんな魅力をあますところなく発揮した真にエネルギッシュなものとなるに違いない。


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