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洋楽
ボン・ジョヴィ                                (2007/10/26)
ボン・ジョヴィ

ヨーロッパ、アメリカ、日本で初登場1位を記録したニュー・アルバム『ロスト・ハイウェイ』を携えて、モンスター・グループが来日。20年を越えるキャリアを重ねつつ、いまだに新しい音楽性を培うと同時に、バンドとしてのスジを通すというマジックを実現させ続けている現在の彼らならではの、充実したパフォーマンスを楽しみにしたい。

'84年にアルバム『夜明けのランナウェイ』でデビューしたボン・ジョヴィは、キャッチーなメロディーで早い時期から日本のファンも獲得してきたアメリカのビッグ・ネームである。その活動を振り返ってみると、初期はあまりにも凄い勢いでブレイクしたためか、80年代終盤には解散同然の状態になるなど、彼ら自身もその環境な急激な変化に苛まれていたフシがある。90年代にオリジナル・アルバムを出すのが5年ごとになったのは、彼らの活動が単なるバンドというよりも、巨大なプロジェクトになった自分達自身の動きをコントロールするために時間が必要だったと見ることもできる。

そんな彼らが、通算10作目となる今回の新作『ロスト・ハイウェイ』では、カントリーのエッセンスを取り入れて新境地を切り拓くという冒険を成し遂げている。そのアイデアは、前作『ハヴ・ア・ナイス・デイ』の収録曲『フー・セズ・ユー・キャント・ゴー・ホーム?』のカントリー・バージョンの成果を踏まえてのことだった。

今回アルバムの半分はカントリーのメッカであるナッシュビルでカントリーの大御所であるダン・ハフのプロデュース。そしてもう半分はLAでお馴染みのジョン・シャンクスのプロデュースにより制作されており、これまでのメロディアスな楽曲の魅力とアコースティックなカントリーの要素を見事に融合し、大陸的な広がりのあるサウンドを生み出している。こうした動きは前作に連動したツアーの終盤から計画され、新たなインスピレーションに触れて、バンドが一体となって創作に取り組み、前作から2年と、かなりのハイ・ペースで行われた。しかもその成果としてヨーロッパ、アメリカ、日本で初登場1位を獲得。'84年のデビュー以来、最も充実した時期といっても過言ではない彼らの今回の来日公演を楽しみにしたい。


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