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ブラック・アイド・ピーズ                        (2006/05/26)
ブラック・アイド・ピーズ

2003年の『エレファンク』のヒットで、今や最も重要なヒップホップ・グループとなったブラック・アイド・ピーズが、またも来日する。昨年の『モンキー・ビジネス』も大好評だったが、今回はそのリミックス盤『リネゴシエイションズ:ザ・リミキシーズ』を5月にリリースしたばかりとあって、勢いのあるステージとなるに違いない。

ブラック・アイド・ピーズが初めてアルバムを発表したのは、1997年の『ビハインド・ザ・フロント』である。しかし一般的に彼らの名前が大々的に知られたのは、2003年のサード・アルバム『エレファンク』以降のことだ。

元々彼らは、アフリカン・アメリカンのウィル・アイ・アムとアップル・デ・アップが中心となり、ヒスパニック/ネイティブ・アメリカンのタブーが加わる形で結成されている。さらに『エレファンク』では女性シンガーのファーギーもメンバーとして加わり、人種も性別も越えたオープンな姿勢が、たたずまいからも感じられるようになったのである。

その後は来日公演も含む精力的なライブ活動の成果もあり、ヒップホップのワクをはみ出す存在感を確立。そして2005年の『モンキー・ビジネス』は、シングル・ヒットの連発もあり、彼ら自身のクリエイティビティがさらに高まっていることを世界中に示すこととなった。

そうした中でこの5月に届けられたばかりの『リネゴシエイションズ:ザ・リミキシーズ』は、『モンキー・ビジネス』のなかから、ヒップホップ色の強いトラックを彼ら自身がピックアップし、エリック・サーモン、ラージ・プロフェッサー、ピート・ロック、ジャジー・ジェフ、DJプレミアという90年代のヒップホップのビッグ・ネームたちにリミックスを依頼した作品集だ。

つまり異色のグループとして駆け抜けてきた彼らは、このタイミングで、自らの原点であるヒップホップの歴史とのつながりを再確認しているのである。今回の来日公演は、ブラック・ミュージックの中から生まれてきたヒップホップを、さまざまなワクを越えて届く普遍的なツールとして駆使するブラック・アイド・ピーズならではの姿勢を強烈に打ち出したものになるはずだ。


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