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J-POP・ロック
ベン・フォールズ
ベン・フォールズ 写真
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1995年にピアノ、ベース、ドラムスというユニークな編成のロック・グループ、ベン・フォールズ・ファイヴのリーダーとしてデビューしてから丸10年を経て、現在はソロ活動中のベン・フォールズ。セカンド・ソロ・アルバム『ソングス・フォー・シルヴァーマン』を携えて、第二の黄金時代への突入を告げるイキの良いステージを披露する。

 ミュージシャンにとって自分の演奏スタイルの選択は、大きな問題だ。ベン・フォールズの変遷は、まさにそうしたところから生まれている。まず1995年にデビューしたベン・フォールズ・ファイヴは、ピアノ、ベース、ドラムスというギタリスト不在のユニークな編成でありながら、激しくロック的なグルーブを打ち出すロック・バンドとして話題となったトリオである。特に日本では本国のアメリカよりも前に大きな人気を集め、96年の初来日公演は見事にソールド・アウトとなるほどで、グループとしてもたびたび来日するようになった。しかし人気は順調だったものの、編成の制約があるグループとしては煮詰まる部分があったのか、2000年のサマー・ソニックのステージを最後に、惜しまれながら解散してしまった。

その後のベンは、解散から翌2001年に『ロッキン・ザ・サバーブズ』で、ソロ・アーティストとしてアルバム・デビュー。バンド時代よりもポップなメロディメイカーとしての新境地を披露した。そして2002年2月にはピアノ一台での弾き語りツアーを展開。また彼のオフィシャル・サイトでオンライン限定販売されていたEPシリーズは、日本限定で3部作としてパッケージ・リリースするなど、日本のファンへの愛情はあいかわらずだった。

そんな流れを経て今年4月に到着したセカンド・ソロ『ソングス・フォー・シルヴァーマン』は、一度完成したものをお蔵入りにして、あえてバンド時代と同じベース、ドラムスを従えたトリオ編成で完成させたものだ。しかしこれは単純な原点回帰ではない。編成に拘束される形で煮詰まったバンド時代とは逆に、彼のソングライターとしての奔放な閃きをパワー・アップしているのである。こうして理想的なコンディションを手に入れた彼だけに、今回の来日は、さらに充実したものになるに違いない。



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