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J-POP・ロック
BOOM BOOM SATELLITES                           (2006/3/31)
BOOM BOOM SATELLITES

2月にはプロディジーのジャパン・ツアーのゲストとして登場したBOOM BOOM SATELLITESが、5月12日(金)にリリースするニュー・アルバム『ON』を携えて全国ツアーを行う。日本よりも先に海外で高い評価を獲得した彼らならではの、インターナショナルな発想で貫かれたデジタル・ロック・サウンドを、さらに発展させた形で披露してくれるはず。

BOOM BOOM SATELLITESは、プログラミングとベース、プロデュースを担当する中野雅之と、ボーカル&ギターの川島道行による邦人ロック・ユニットだ。だが彼らの活動の形態は、多くの邦人アーティストとは極端に異なっている。1997年のデビュー直後に彼らを絶賛したのは、日本ではなくヨーロッパのメディアであった。そのため彼らはまず98年にヨーロッパの大型ロック・フェスティバルに出演したり、アンダーワールドとヨーロッパ・ツアーを展開することで、地固めをしたのである。その後も長期のアメリカ・ツアーを行ったり、イギリスにスタジオを設立するなど、はじめからインターナショナルなスケールでの活動を前提としてきた。

そのサウンドは、最初期からケミカル・ブラザーズやプロディジーといったデジタル・ロック勢の流れにあるものだが、2004年に映画「アップルシード」のメイン・テーマ「Dive for You」を手掛けたことをきっかけに、さらに広いフィールドにアピールするものへと変化していく。それは単純にポップな方向性を目指すというようなものではない。彼ら本来のデジタルな質感を活かしたヘビーなサウンドが、スピリチュアルな包容力を持つようになったのである。その成果は、ロックとクラブ・ミュージックの橋渡しともいうべき昨年のアルバム『FULL OF ELEVATING PLEASURES』で達成されている。

今年に入ってからは、プロディジーのジャパン・ツアーにゲストとして迎えられたのも記憶に新しい。5月12日(金)にはニュー・アルバム『ON』のリリースを予定しており、6月からはいよいよ全国ツアーのスタートとなる。前作までの流れをどのような形に発展させているのか、そしてそれを携えたステージは、どのように展開されるのか。大きな期待を持って会場に向かいたいところだ。


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