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J-POP・ロック
アンジェラ・アキ                                    (2006/2/17)
アンジェラ・アキ

昨年9月に「HOME」でメジャー・デビューを果たした女性シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキが、SHIBUYA-AXに登場。日本人の父とイタリア系アメリカ人の母の間に生まれた者ならではのバイリンガルな言語感覚と、ピアノの弾き語りをベースにした力強いボーカルで、めきめきと頭角を現してきた彼女の魅力を、この機会に堪能しよう。

最近活躍がめざましい女性シンガー・ソングライターの中でも、アンジェラ・アキのプロフィールは、なかなかユニークなものだ。日本人の父とイタリア系アメリカ人の母の間に生まれた彼女は、中学校まで日本で過ごした後、ハワイに移住。学生生活をワシントンで送った後、日本に帰国し、昨年3月に6曲入りミニ・アルバム『ONE』をインディーズからリリースし、発売週にHMVインディー・チャート2位を記録。それから半年後の9月に「HOME」でメジャー・デビューを果たしている。

彼女のサウンドは、3才の時からレッスンを始めたピアノの弾き語りをベースにしたものだが、育つ中で身に付けたインターナショナルなセンスを反映した音楽性は、他にない個性となっている。フェイバリット・アーティストにフィオナ・アップル、サラ・マクラクラン、アーニー・ディフランコといった名前を掲げていることからも分かるように、日本語で歌うということ以上に、女性シンガー・ソングライターとしての立ち居振る舞いに共感できるアーティストであれば、洋楽邦楽といった敷居にとらわれない柔軟な発想を持っているのだ。

現在の彼女の最新シングルは、1月にリリースしたセカンド「心の戦士」。このディスクではタイトル・トラックと「空はいつも泣いている」の2曲のオリジナルでは、ピアノ・トリオ編成で自分の書いた日本語の歌詞を歌っているのに加え、スマッシング・パンプキンズの「TODAY」は、彼女自身がオリジナルの日本詞を付けてカバー、さらにボーナス・トラックでは1999年にフェイ・ウォンが歌った「ファイナルファンタジーVIII」の英語詞の挿入歌「Eyes On Me」を披露している。スタンダード指向ともいうべきオープンな姿勢を持ちつつ、同時代的な視野と言語圏を超越した逞しさを秘めた彼女の活躍に期待したいところだ


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