【J-POP・ロック】 (up 2005/02/04)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
 ASIAN KUNG-FU GENERATIONが、昨年10月にリリースしたセカンド・フル・アルバム『ソルファ』の収録曲からタイトルを付けた全国ツアー“Re:Re:”をスタートする。日本のロック・シーンの中で、いまや最も旬な存在ともいうべき彼らの快進撃を目撃することは、まさに同時代のドキュメントともいうべき特別な体験になるはずだ。

 後藤正文、喜多建介、山田貴洋、伊地知潔の四人からなるアジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONは、去年に日本武道館でのワンマン・ライブも行っている他、各地のフェスティバルでもひっぱりだこ。今では日本の若手ロック・グループの中で、最も旬な存在といっても過言ではないほどの大活躍を展開している。こうしたスケールの活動は、メジャーでのフル・アルバムは、まだ2枚しかリリースしていない新人としては、かなり異例のことだ。

 しかし彼らの歴史を振り返ってみると、実はそこまでの活躍を行うだけのキャリアの持ち主であることが分かる。大学の音楽サークルで結成されたのは、1996年と意外に古く、最初期の彼らの楽曲は、英語詞を中心としていた。だがフロントの後藤は、2001年に入ってから日本語詞に取り組むようになってから、未来へ向けてのポジティブな思いと生身の切なさが同居する独自の歌詞の世界観を、どんどん研ぎ澄ませていく。それは歌詞に限ったことではなく、精力的なライブ活動を通じて、ライブ・バンドとしての地力を身に付けると同時に、サウンド・アプローチにおいても、通常のギター・バンドのフォーマットには収まらないような多彩な魅力を放つまでに成長してきたのだ。

 そんな彼らの最新作は昨年10月にリリースした『ソルファ』。これを携えた昨年のツアー“酔杯2004〜No! Member, November”のファイナルは、日本武道館で行われている。だが今回のツアー“Re:Re:”は、北は北海道から南は沖縄まで、オール・スタンディング形式のライブハウスを軸に、精力的なスケジュールで行われるものだ。このツアーでは、日本のロック・シーンの中で、いまや最も旬な存在となった彼らのダイナミックな快進撃を目撃できるはず。まさに同時代のドキュメントともいうべき特別な体験になるに違いない。
ASIAN KUNG-FU GENERATION 写真

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