【洋楽】 (up 2004/11/24)
デュラン・デュラン
 80年代のイギリスを代表するビッグ・ネーム、デュラン・デュラン。長いキャリアを重ねてきた彼らが、最強ともいうべきオリジナル・メンバーによる5人編成となってリリースした最新アルバム『アストロノート』を携えて、新春にジャパン・ツアーを展開することに。まさに彼らの最良の部分を堪能できる絶好のチャンスがやってきた!

 デュラン・デュランが80年代のイギリスのロック・シーンに果たした功績には、特別なものがある。彼らがデビューした81年当時は、パンク〜ニュー・ウェイブの真っ直中。そしてこのムーブメントから登場したアーティストには、巨大化したロック・ビジネスに反旗を翻すような形で、ストリート的なアティチュードを掲げ、従来のロック・スターの在り方を否定する者が多かったのである。

 そうした時流の中で、サイモン・ル・ボン(vo)、ニック・ローズ(key)、ジョン・テイラー(b)、ロジャー・テイラー(dr)、アンディ・テイラー(g)の5人編成でデビューしたデュラン・デュランは、一躍人気者となる。シンセサイザーを巧みに取り入れた流麗なサウンドと華麗なビジュアルを合わせ持つ“ニュー・ロマンティクス”と呼ばれるブームの代表的な存在となる。つまり彼らは混迷した80年代前半において、プロモーション・ビデオなども活用し、華やかなロック・スターの在り方を鮮明に打ち出したグループとして画期的だったのだ。

 しかし80年代半ばに入ってからは、ザ・パワーステーション、アーケイディアといった別プロジェクトやソロ活動が盛んになり、アンディとロジャーが脱退。97年にはジョンもグループを離れ、ニックとサイモンの二人だけになった時期もあった。それを経た後、2003年に5人が集まったのは、実に17年ぶりのことだった。この時の来日公演も大好評で、発売間もなく全公演がソールド・アウトとなっている。そして2004年にリリースされた待望のニュー・アルバム『アストロノート』を携えて2005年初頭に行われるのが、今回のジャパン・ツアー。いわば完全復活を告げるものだけに、ここまでの彼らの歴史を知る者にはもちろん、初めて彼らに触れる人にも最高の条件が揃ったステージを展開してくれるに違いない。
デュラン・デュラン 写真


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