【J-POP・ロック】 (up 2004/11/17)
サンボマスター
 アニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニング・テーマ「青春狂騒曲」を、12月1日(水)にリリースするサンボマスター。最近は各種のイベントなどに精力的に出演して、ライブ・バンドとしての評価を確実に高めてきた彼らだけに、久々のワンマン公演は、その本領を遺憾なく堪能したいファンにとっては、待望のチャンスとなるに違いない。

 日本のロック・シーンでは、アーティストの層が厚みを増してくるに従って、アーティストを支持するファン層も世代ごとに細かく分化する傾向が強くなってきた。しかしそんな中で山口隆、近藤洋一、木内泰史からなるサンボマスターは、様々なコラボレーションやイベントへの出演を通じて、積極的に幅広い世代に向けて自分達のサウンドを発信しているスリー・ピース・グループだ。

 その動きはかなり多岐に渡っている。まず9月1日(水)にリリースされた真心ブラザーズのカバー・アルバム『真心COVERS』に「拝啓、ジョン・レノン」で参加。またその真心ブラザーズのYO-KINGのシングル「審美銃」も同日にリリースされているが、そこではサンボマスターが演奏とアレンジで参加。その「審美銃」を収めたアルバム『音楽とユーモアの旅』では、「バトンが泣いている」でもYO-KINGとコラボレーション。TV番組で奥田民生とのトークやセッションを披露してくれたのも記憶に新しい。

 このように先輩ミュージシャンとの交流を活発にしてきたサンボマスターの最新シングルが、12月1日(水)にリリースされるアニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニング・テーマ「青春狂騒曲」だ。ここで聴くことのできる彼らの作風は、日本語をきっちりと歌いきる先輩アーティストのアティチュードを受け継いでいる。サウンドはシンプルな編成ゆえの力強さを持ちつつも、決して若々しい勢いだけに頼ることなく、ロック・クラシックスにも通じる重厚な手応えに満ちた作りとなっている。こうして幅広い世代にアピールできるタフな音楽性をきっちり打ち出した彼らは、多くのアーティストが登場するイベントにも積極的に出演し、多くのファンを獲得してきた。今回決定した久々の東京でのワンマン・ライブは、この間の成果を存分に発揮する場となるに違いない。

サンボマスター 写真


>> バックナンバーへ
Copyright (C) 2007 PIA Corporation. All Rights Reserved.