【洋楽】   (up 2004/9/15)
ザ・ミュージック
 21世紀のブリティッシュ・ロックの牽引役として期待を集めている四人組、ザ・ミュージックの単独公演が決定。デビューから2年を経て、まだ二十歳とは思えないほどの風格を身に付け、日本先行でリリースされた待望のセカンド・アルバム『WELCOME TO THE NORTH』を携えた彼らのスケールの大きなギター・サウンドを浴びよう!

 2002年にリリースしたファースト・アルバム『ザ・ミュージック』が、本国のイギリスのみならず、オーストラリアと日本でも大ヒットを記録し、一躍ブリティッシュ・ロックの新しい旗手としての地位を確立したザ・ミュージック。

 彼らと日本のファンの間には、アルバムをリリースする前から来日を果たし、昨年のフジロック、今年のサマーソニックにも出演するなど、特別な絆があることもあって、9月に届けられたばかりの2年ぶりのセカンド・アルバム『WELCOME TO THE NORTH』は、大幅な日本先行リリースとなっている。この新作のプロデュースを担当したのは、パール・ジャム、KORNなどを手掛けてきたブレンダン・オブライエン。つまりこのセカンドは、ブリティッシュ・ロックの新鋭である彼らが、アメリカ・オルタナ・シーンの巨匠プロデューサーとタッグを組んで生み落としたアルバムというわけだ。

 そもそもザ・ミュージックが結成されたのは、リーズにある高校の音楽室でのこと。世界的な注目を集めたファースト・アルバムは、メンバーが18歳の時に発表され、現在も二十歳という若々しいグループである。にもかかわらずこの最新アルバムにおける彼らは、ブリティッシュ・ロック特有の陰影に満ちたロマンチックなメロディ、オルタナ以降のワイルドで骨太なギター・サウンドを合わせ持ち、ザ・ミュージックというある種ふてぶてしいほどの自信に満ちたグループ名が良く似合うだけの貫禄を身に付けている。まさに破竹の快進撃というにふさわしい活躍を展開している最中だけに、今回のザ・ミュージックの来日公演は、彼らの発展に立ち会う形で時代を共有していくリスナーとしての幸福な体験の入り口となるに違いない。まさに旬というべきお薦めのコンサートだ。
ザ・ミュージック 写真


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