【J-POP・ロック】   (up 2004/09/08
in the city TOKYO

 東京のライブ・シーンのメッカ、渋谷で行われてきたシリーズ・イベント“in the city TOKYO”。6回目を迎えた今年は、史上最大の10日間にわたって様々な会場でスペシャルな企画が同時多発的に開催されるという壮大な規模の催しとなった。“J-Standard”というキーワードを軸に、新たな音楽と出逢う旅を心ゆくまで楽しもう。

 音楽制作者連盟(FMP)の主催により、1999年からスタートしたミュージック・フェス“in the city”。6回目を迎えた今年は、“in the city TOKYO”と名称を改め、史上最大の10日間にわたって、ライブ・シーンのメッカである渋谷の各会場で、様々なイベントが同時多発的に開催される。

 この壮大なフェスのメイン・テーマは、昨年と同じく“J-Standard”。ロック、ヒップホップなどの台頭などにより多様化してきた日本の音楽シーンの中で、いわゆるナツメロと呼ばれる往年の歌謡曲や演歌とは異なる作品で、何年経っても色褪せない、普遍的な魅力を持ったメロディーと歌詞を持つ楽曲の素晴らしさに注目しようというコンセプトである。

 ライブの大きな柱は4本。60年代以降の日本の音楽シーンのカウンター・パートの動きを振り返るべく“J-UNDERGROUND”というテーマで行われる“スペシャル・ライブ”。20ものレーベルが、それぞれの所属アーティストのパフォーマンスにより、個性を競い合う“レーベル・ナイト”。DJ、本誌編集長など4人のプロデューサーのセレクトにより注目のアーティストをプッシュする“リコメンド”。そして5人のプロデューサーが、今後の活躍が期待される新人アーティストを発掘するフリー・ライブ“WHO'S NEXT”という構成だ。

 これと連動したオムニバスCDやムックなどもすでに発売されていることもあって、今までの自分のアンテナをさらに研ぎ澄ませ、時代やジャンルのワクを越えた未知の音楽やアーティストとの出会いを求めている人には、まさに素晴らしいチャンスとなるはず。各自の指向性や都合に合わせて、盛り沢山のメニューの中から公演をチェックして、素晴らしい音楽の旅を堪能して欲しい。

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