【洋楽】   (up 2004/7/16)
イーグルス
 70年代のアメリカン・ロックを代表するビッグ・ネームによる9年ぶり3度目の来日公演は、全国5ヶ所6公演におよぶスタジアム・ツアー。約3時間にわたって代表曲を中心に30曲を披露する。“フェアウェル・ツアー”と銘打っていることもあり、日本で彼らを見ることができるのは、これが最後のチャンスになってしまうかも!?

 バッファロー・スプリングスフィールドやCSN&Yなどのカリフォルニアのロック・スピリットをダイレクトに受け継ぎ、70年代のアメリカン・ロックのシンボルとして知られるイーグルス。昨年リリースされた2枚組の『ベスト・コレクション』は、「ホテル・カリフォルニア」「ならず者」「呪われた夜」などの代表曲に加え、新曲「ホール・イン・ザ・ワールド」も収め、その軌跡を集大成した内容だったが、そのベスト盤を携えて、彼らが9年ぶり3回目の来日コンサートを行うことが決定した。今回の公演会場は全てスタジアム、全国5ヶ所6公演で20万人以上を動員するという大規模なスケールを予定。これに先駆けて行われたアメリカ・ツアーでは、サポートにホーン・セクションを従え、約3時間にわたって代表曲を中心に30曲を披露するという質量共に充実したステージが大評判となっている。

  最近のイーグルスは4年連続でツアーを行っており、彼らほどのビッグ・ネームのベテランとしては、かなり活発な活動を展開してきた。それもあってメンバーの発言からも、現在の演奏の充実ぶりには相当の自負を持っていることがうかがえる。今回の来日公演でも、アブラののったパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

  ただし今回気になるのは、そのタイトルが“フェアウェル・ツアー”と銘打たれている点だ。具体的に解散などの情報が発表されているわけではないが、中心人物のドン・ヘイリーがソロ・ツアーにも積極的に取り組んでいることや件のベスト盤の発表などから判断して、現在の彼らがバンドとしてのひとつの節目を意識している気配は濃厚。おそらくこのツアーは、日本で彼らを見ることができる貴重な機会となるだろう。集大成にふさわしい入魂のステージをなんとしても見届けておきたいところだ。
イーグルス 写真



>> バックナンバーへ
Copyright (C) 2007 PIA Corporation. All Rights Reserved.