【洋楽】   (up 2004/4/2)
ボーイズ II メン

 1991年のデビュー以来、数々の大ヒットを放ち、現在の世界で最大のコーラス・グループといっても過言ではないビッグ・ネーム、ボーイズIIメン。マイケル・マッケリーの脱退を経て、3人編成となった彼らの新生第1弾『スローバックVol.1』は、自分達の原点を振り返ったカバー集だ。新たなサイクルに入ったステージに注目。

 90年代以降のブラック・ミュージックの歴史に燦然たる功績を残してきたコーラス・グループ、ボーイズメン。1988年にフィラデルフィアで結成された彼らのスタイルは、60年代から続く正統派ソウル・コーラスを受け継ぐもので、ダラス・オースティンのプロデュースにより、名門レーベル、モータウンからリリースした91年のデビュー・アルバム『クーリーハイハーモニー』は、R&Bチャートの1位を獲得。さらに翌年エディ・マーフィー主演の映画「ブーメラン」のサントラに収録された「エンド・オブ・ザ・ロード」が、エルヴィス・プレスリーの記録を塗り替える13週連続ポップ・チャート・ナンバー1という大ヒットとなり、一躍トップ・グループとしての地位を獲得する。

  それ以降はジャム&ルイスやL.A.リード、ベイビーフェイス、ブライアン・マックナイトといった豪華極まりない顔ぶれの協力を得て、90年代の男声グループ・ブームに火を付けた。その人気は日本にも飛び火し、日本武道館3Daysを含む昨年のジャパン・ツアーの盛り上がりも記憶に新しいところ。

  今回はそれに続く来日となるが、マイケル・マッケリーが病気療養のためにグループを正式に脱退。3人編成に体制を改めると同時に、レコード会社を移籍して世界先行発売となる新生第1弾『スローバックVol.1』を携えてのコンサートとなる。この最新作はスタイリスティックス、マイケル・ジャクソン、アル・グリーン、ホール&オーツ、ボビー・コールドウェルなど、ブラック・ミュージックのみならず、彼らがリスペクトする多彩なアーティストのカバーにより原点を振り返ったものだけに、新たなサイクルのお披露目ともいうべきこのステージでも、懐の深さゆえのオープンな魅力を堪能させてくれそうだ。

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ボーイズ II メン
「スローバック Vol.1」
BOYS II MEN/THROWBACK Volume One
1988年結成、世界最高峰の黒人ヴォーカル(コーラス)・グループのニュー・アルバム。過去発売されたオリジナル・アルバム5枚が全て全米トップ10入り、もちろん日本でも高い人気を誇るスーパー・グループ!今作は彼らがリスペクトする1970〜80年代のソウル系チューンを中心とした、超強力カバー・アルバム!
●Canyon International/CD:PCCY-01693/¥2,625(¥2,500)

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