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クラシック
 第39小節 フルーティスト:高木綾子
高木綾子写真
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曽根さん、バトンありがとうございます!指は大丈夫ですか?
私も料理をしながら指を切ってしまう事、たまにあります。
もちろん、フルートを吹くのに支障のない程度ですよ。
くれぐれも爪あたりで止めておいてくださいね!お大事に!

さて、そろそろやってきましたこの季節・・・。
まだまだ、と思いたいのですが、風が「彼ら」を運んできます。
先日も「彼ら」がやってくる前に布団を干しておこう、と外に干したところ、やられました・・・。
クシュン!!・・・ハ・・・ハ・・クシュン!!

「彼ら」は管楽器奏者にとっては大敵です。
演奏中は緊張しているせいか、クシュン、となることはないのですが、体が温まってくると、鼻からトローリ下りてくる感触が・・・。
しかも私は演奏する際に「循環呼吸」なる裏技を使うので、鼻が使えないとなると、息が苦しくて仕方ありません。
そこで、私の周りの演奏家は、予防接種を受けに行ったりするらしいのですが、注射が嫌いな私は行けないのです。
仕方なしに薬を飲んだりした時期もあるのですが、副作用なのか、頭はボーっとするし、微熱は続くし、思ったよりも鼻が通らないので、やめてしまいました。

それでも「彼ら」は毎年やって来て私を苦しめます。
「誰か助けて〜」と叫んでいたら、親切な人がいろいろアドバイスしてくれました。
まずは「小青龍湯」。言わずと知れた漢方薬です。
副作用は少ないのですが、即効性はあまりないので、演奏会の前日の夜から飲み始めて、 当日も開演30分前くらいに飲めば、乗り切る事ができます。
普段はスプレータイプの鼻炎薬。
ひどい時でもシュッとすれば、30分〜1時間は鼻がすっきりです。
そして、意外にも効いていた「気功」。紹介されて駄目もとで受けたのですが、鼻の周りとお腹を触れられる程度のシンプルな治療。
功を奏したのか、「例年の30倍」といわれた去年の彼らに、知らぬ間に打ち勝っていたようです。

さあ、今年はどうやって「彼ら」に対抗しよう。
今年は飛散量が少ない事を祈るばかりのフルーティストでした。

次のバトンを受け取ってくれたのは、ブログ仲間でもある、バイオリニストの礒絵里子さんです。


≫次回は…バイオリニスト、礒絵里子さんです。


フルーティスト 高木綾子 (たかぎ あやこ) プロフィール
驚異的なテクニックと深い音楽性を兼ね備えた若きフルート界のスター。
2001年日本音楽コンクール第1位、同年新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞、2005年ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位をはじめ輝かしい受賞歴を誇る。
国内主要オーケストラとの共演のほか、リサイタルや室内楽活動も活発に行っている。2004年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー、続く日本ツアーにも同行し、好評を博した。
CDもデンオン・レーベルより数多くリリースしており、そのすべてが高い評価とセールス実績を残している。2005年6月にはギターの福田進一とのデュオアルバム「海へ」リリース。
テレビ・ラジオへの出演やCM出演など従来のクラシック演奏家の活動の枠にとらわれない幅広い活動とレパートリーで各方面から注目を集めている。



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